概要
いかにもボスがいるという雰囲気の大部屋で、部下たちを利用した大掛かりな仕掛けと共に現れる。
その巨体を活かして大剣を振るい、さらに口からは火炎も吹くと戦闘能力は高いのだが、火吹き竜の血による副作用で、台本やカンペが無いとまともに喋れず、単語がバラバラに組みかえられてしまう。
- 「①勇者よ ③しないぞ ②容赦は ⑤しておけ ④覚悟」のような流れ。数字の順番に組みかえればまともな文章になる。流暢に喋ってはいたので、短文なら理解しようと思えばできるが、セリフが長くなるともうお手上げだろう。
ニケ達に啖呵を切る際には、部下が適当に書いた台本を読み上げて、「オレ様の強力な水中バレエを見て思いきり笑ったあとは魚も泳ぐ戦国風呂を味わうがよい!!」「このオレ様がお前らのハナミズを飲みつくしてくれるわ!」などと喋っていた。(後者のセリフは、アニメ第1作では「このオレ様がおまえたちの耳たぶを一晩中舐め回してくれるわ」となっている。アニメ第3作では原作のまま。)
弱点は「肩のうしろの2本のツノのまんなかのトサカの下のウロコの右」で、何故か夕陽に向かって叫んでいた事があり、それを聞いていた上にあちこち言いふらした妖精のグリエルをダンジョン内の隠し部屋に幽閉していた。
なお、ニケ達は事前にグリエルからこの弱点を聞き出していたのだが、「肩のうしろの2本のゴボウのまんなかのスネ毛の下のロココ調の右」「肩車して後ろ向きに乗り2本のゴボウを持った歌舞伎顔の男」といったとんでもない覚え間違いをしていて、最終的に攻撃が届いたのも偶然であった。
ちなみに、断末魔も台本を読む必要があった。
原作では第1巻のみの登場だが、アニメ第3作では最終決戦において魔王ギリの魔力で復活しニケと再戦するが、キラキラを習得した彼に瞬殺される。
「花の国」編で草の精霊モゲルの着ていた旅装束がなぜかカセギゴールドに似ており、原作ではシルエットと話の引きで読者に再登場かと思わせた。アニメでは花の国に通じる入り口で侵入者を排除していたタテジワネズミたちが本気でカセギゴールドと勘違いして通してしまった。