キタミウ
きたみう
2人の出会いは12年前の西洋妖怪襲来、またはそれ以前からの付き合いだと思われる。鬼太郎はミウの母親を救えなかった事を心底嘆いており、お互いの絆の深さを窺う事が出来る。
ミウの方が先に成長してしまうので、2人の外見と実際年齢が食い違ってしまっている。実際に生きている年数はミウより鬼太郎の方が何十年も、下手すると何倍も多く重ねており、そのちぐはぐな外見と中身に鬼太郎自身もコンプレックスとして自覚している様で、大人になったミウを見た後「僕が変わらな過ぎるのか……」と思わず自嘲してしまった程。一方ミウも成長した自分と成長しない鬼太郎の差に、戸惑いと哀しみを覚えていた。妖怪同士だというのに、悲恋味たっぷり過ぎる2人である。
それでも第51話では、2人とも大分打ち解けた様子で話しており、ミウも満面の笑顔で鬼太郎に接していた。ミウとその弟カイのために祭り用のやぐらを一生懸命作った事を子泣きじじいにからかわれ、見た目通りの少年らしく困った様に頬を染めている鬼太郎は大変微笑ましい。
第85話では何と、ミウがぬらりひょんに操られ鬼太郎を襲う刺客として登場。
見所は敵として襲ってくるミウに必死に呼びかける鬼太郎。ボコボコに殴られながらも彼女の正気を呼び覚まそうとする鬼太郎と、必死に名前を呼ばれて正気に戻りかけるミウ。結局ぬらりひょんにとどめを刺されて鬼太郎は妖怪城の中に取り込まれてしまうが、そこに正気に戻ったミウが助けに来て鬼太郎に妖力を分け与えて脱出、とストレートな王道話であり、20分いくらの話としては大変濃くいい話に仕上がっている。
ミウ自体オリジナルキャラであり、登場回数も100話中4話程に留まっているが、鬼太郎の一族と親戚(の様なものと公式では曖昧にぼかされている)・過去の悲劇の共有・計らずも敵味方に分かれてしまうといった主人公との関係性への萌えポイントが話数に比べて多く、そのためなのか準レギュラー扱いながら非常にヒロイン属性の高いキャラに感じられる。
飽くまでもファンの憶測に過ぎないが、ミウのモデルには原作で鬼太郎の妻となった“メリー”が含まれているという説もある。