概要
元々、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のアーケードゲームとして開発していたが、当時の著作権元であるTSR社の許諾を得られなかったため、『キングオブドラゴンズ』のタイトルで発売された。
5人の冒険者が、森を進み、洞窟を進み、海を渡り、凶悪なモンスターを倒しながら最後はレッドドラゴン・ギルティスを倒し、財宝を入手することが目的のゲーム。
キャラクターは5タイプ。 各キャラクターには経験値が設定され、モンスターを倒したり、アイテムを拾うことで経験値が増える。 ある程度経験値を得ると、キャラクターがレベルアップし、パワーや体力が強くなっていく。ボスモンスターを倒すと武器・盾を入手することが出来、攻撃力が上がる。緊急回避のメガクラッシュは魔法による攻撃。体力を消耗して発動するタイプと、効果の異なるマジッククリスタルを壊して発動するタイプがある。
技術の進歩により、カプコンはTSR社から正式な許諾を得て、ようやく『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(タワーオブドゥーム、シャドーオーバーミスタラ)のアーケードゲームの開発に成功した。今作の演出、システム等はカプコンのダンジョン&ドラゴンズシリーズに引き継がれている要素が散見される。
物語
レッドドラゴン・ギルディスが目覚め、世界が邪悪に包まれようとしている。数奇な運命に導かれ出会った5人の勇士たちよ。各々の武器を手にこの冒険に旅立つのだ。伝説のドラゴンを倒せるのは、もはや君たちしかいない。世界最強・最悪の悪魔、ギルディスを倒すその日まで戦え!!その命果てるとも・・・。
(スーパーファミコン版『ザ・キングオブドラゴンズ』パッケージ裏より抜粋)
操作方法
レバー | 移動 |
---|---|
Aボタン | 攻撃 |
Bボタン | ジャンプ |
A+B | 攻撃魔法(体力消費&一定時間無敵) |
敵の攻撃に合わせてレバー後ろ? | ジャストガード(盾を持っているキャラのみ) |
登場キャラクター
プレイヤーキャラ
近接戦闘タイプのキャラは、進行方向と逆向きのレバーを入力することでガードが可能。
- デレク(ファイター)
野良パーティでグリーンドラゴンを倒したことがある戦士。近接戦闘タイプ。パーティーで一番若い26歳。
ドラゴンの財宝を求めて旅を続けている。近接戦闘タイプ。攻撃速度や移動速度が速めな一方で体力こそ多いが防御力が意外に低い。又、マジッククリスタルの威力が最も低い。
攻撃魔法はファイヤーウォール。
- アルド(クレリック)
カセドラル建設を夢見ている聖職者。近接戦闘タイプ。初代アーケード版では髭があったがスーパーファミコン版などでは髭が無くなっている。34歳。
プレートメイルを装備している影響か守備力が最も高い。ジャンプの滞空時間が全キャラ中最も短い。
パーソナル魔法はサンダーボルト。
- レジェ(ウィザード)
古代魔法の研究を続けるためにデレクたちと行動する。髭のおかげで老けて見えるが,こう見えて28歳とパーティーで二番目に若い。
通常攻撃の魔法は、距離が近いほど威力が高く、至近距離だと最強の破壊力を持つ。攻撃魔法マジッククリスタルの威力が最も高い、というか攻撃回数が一番多い。体力は一番低いがこう見えて防御力はパーティー中堅。
パーソナル魔法はサンダーボルト。
装備している武器の杖により攻撃エフェクトが変わる。
- 武器レベル1&2:火の玉
- 武器レベル3&4:魔法のカッター。このレベル帯は地面を這うスライムにも攻撃が当たる。
- 武器レベル5~7:火炎放射。次の攻撃が出るまでラグはできるが置き逃げができる
- 武器レベル8:ライトニングボルト。これだけ攻撃が届けばどの距離でも大きなダメージが与えられ、連射が利きやすくなる
- ラデル(エルフ)
好奇心の強いエルフの狩人。射手としての腕前は超一流。ちなみに男性。年齢は不明だがD&Dに照らし合わせればおそらく100歳は超えているであろう。それでもエルフとしては若造だが。
フットワークが一番軽くリーチは最高だが、攻撃力と守備力が最も低い。レベルアップが最も遅い。
パーソナル魔法はサンダーボルト。
- バルガス(ドワーフ)
ドラゴンによって故郷の村を破壊されてしまい、復讐のためデレクたちと行動する。近接戦闘タイプ。年齢は不明だがD&D換算でいえばおそらく50歳前後。青年か壮年かはわからない。
背が低いため、矢と投槍に当たらない。武器の威力は強いが攻撃の振りが遅い。レベルアップもやや遅い。
パーソナル魔法はファイヤーウォール。
マジッククリスタル
一部の効果はキャラクターの攻撃魔法と同じ
- ファイアーウォール
火柱がキャラの魔法力に応じて数発発生する。敵が少なければ複数回同じ敵に当たる。
- サンダーボルト
落雷がキャラの魔法力に応じて数発発生する。敵が少なければ複数回同じ敵に当たる。
- メテオ
画面全体を一回攻撃する
- フロッグ
画面全体の敵をカエルにして倒してしまう。ボスには少しダメージが入る。
- ジュエル
画面全体の敵を得点アイテムの宝石に変えてしまう。ボスには少しダメージが入る。
敵キャラクター
※一部のみ。
- ワイバーン
ステージ3のボス。飛行時は鋭い足の爪で急降下攻撃。一定のダメージを与えると地上に降りてファイヤーブレスを放つ。ステージ14ではアイスワイバーンも登場。
- ドラゴンライダー
ステージ8のボス。小型のドラゴンにまたがった騎士。ファイヤーブレスとランスで攻めてくる。ステージ9以降も中ボスとして登場する。
- ブラックナイト
ステージ9のボス。ジャイアントソードを持った黒騎士。空中回転斬りで襲ってくる。ステージ12のロイヤルナイトは、ブラックナイトと同等の力を持ち2人がかりで登場する強敵。
- グレートドラゴニアン
ステージ11のボス。黄金の鎧を身にまとい蛇腹剣を手にした竜戦士。急降下攻撃と突進攻撃に要注意。
- 魔人フーゴー
ステージ13のボス。ギルディスを崇拝する邪悪な魔法使い。
ファイヤーボール、ファイヤーウォールなど火炎系魔法を巧みに使ってくる。
- レッドドラゴン・ギルディス
最終ボス。最強無比、究極のモンスター。
高火力のファイヤーブレスと爪による攻撃に要注意。
移植作品
移植度はなかなか高い。
『カプコンクラシックスコレクション』に収録。完璧な移植であり、移植の中では一番のオススメ。
『カプコンベルトアクションコレクション』に収録。
移植度はPlayStation Portable版同様完璧だが……なんと残機設定が搭載されていないのである。
関連動画
関連タグ
カプコン ベルトスクロールアクション レトロゲーム ダンジョン&ドラゴンズ