以下の内容の中に、物語の核心に触れる記述がある可能性があります。
核心に触れたくない方は読まないことを推奨致します。
概要
ブラックスポットのS33地区にある教会に住む博士号を持つ老人で、かつて「アダム・プロジェクト」研究員だった人物。本名は六道銀。年齢65歳。身長165cm。
ニードレスの能力(フラグメント)が無い一般人だが、科学者でアダム・ブレイドの腕を治療したりする。トマトケチャップに思い入れがある。
ギドという呼び名はアメリカの学会で「ギン・リクドウ」と名乗った際、緊張から声が出ずに「ギ」と「ド」の発音しか聞き取れず、学会期間中「ドクター・ギド」と呼ばれていたことを荻葉香澄が面白がり、帰国後も彼女がその呼び名を使い続けていたため定着してしまったらしい。
本来はアダム・プロジェクトの中でも一番下の組織で、「イヴ・プロジェクト」を専門に実験を行っていた。
アダム・プロジェクトの崩壊と共にブレイドとイヴ・ノイシュヴァンシュタインと共にBSに身を隠していた。
しかし、ブラック・インヴォークによって過去に飛ばされたクルスと左天が接触してきた際、イヴの肉体が原因不明の傷によって脳を残して融解してしまうが、クルス達と協力したブレイドが奪取してきたエイルシステムを使って残されたイヴの脳にブレイドの脳にあった変身能力を司る部位を移植。
これによって、イヴは変身の能力を獲得し、代償としてブレイドは変身の能力を失っている。
クルスと関わったのを機に、ブレイド一派のシメオンとの戦いに同行することになるが、ブレイドとアダム・アークライトによって引き起こされた大爆発によって消息不明となる。
真相
ディスク「ここから先は、NEEDLESSの物語に関わるネタバレがあるわ」
ディスク「もう一度聞くわ。本当に後悔しないのね?」
物語終盤までブレイド一派で唯一行方不明のままであったが……その正体は666(トリプルシックス)の主幹であり、本作の真の黒幕であった。
自らもアダムシリーズの被験体「アダム・Z」となっており、頭部にはブレイドやアークライト、そして左天こと本物のアダム・アークライトと同様に白毫が埋め込まれている。
ただし、アダムシリーズの染色体が異なる故に人よりも寿命が短い上、ギドの場合は壮年を過ぎてからアダムシリーズとなったため、残された時間が極めて少なくなってしまった結果、アダムシリーズとしての能力だけでなく自らの記憶をも封印せざるを得なくなり、それを取り戻すための「鍵」を共犯関係にある左天に預けていた。
かつてブレイドとアークライトの二人が生み出される前に666人委員会のラボへ連行された際、そこで「向こう側の世界」から干渉事故によってやって来た『天使』と、高純度のエデンズシードを手に入れてプロジェクトに貢献しようとして逆に取り込まれつつあった香澄、そして天使によって右脳と右腕に重傷を負わされた彼女の妹・かりん(イヴの本名)と遭遇。
香澄からの最期の懇願を聞き入れる形で、自らアダムシリーズの被験体となる形でエデンズシードを体内に注入し、アダムとして覚醒させた力で天使を単独で撃破している。その後、香澄の遺言通り彼女の右脳をかりんに移植し、彼女の命を救っている。
だが……その後は香澄を取り戻すため、常軌を逸した執念で方法を模索し続けており、BSにいた時期にイヴが原因不明の傷で融解してしまったのも、ブレイドの変身能力をイヴに移植させることで、香澄の右脳を再摘出させるために自ら仕組んだことであった事実が終盤で判明している。
シティでの最終決戦で、左天に解放される形で本性を露わにし、聖痕の保持者であったセトとソルヴァの二人を殺害。
アークライトに二人の死体を取り込ませた後、用済みになったアークライトの自壊機能を作動させて始末し、香澄を蘇生するために、イヴを連れて「向こう側の世界」へ行こうとする。
だが、ブレイドが天使の存在に興味を示し、自ら干渉事故を引き起こすと、『門(ゲート)』から出現した天使に左天もろとも手も足も出すことが出来ず、更にブレイドが天使を出現させた直後、覚えることに成功した『女神の盾(シールド・オブ・イージス)』によって、ブレイドにも圧倒され、彼の全能者への進化を許してしまい、全能者となった彼に再生することの出来ない身体へと設計を組み替えられてしまった。
しかしその直後、女神の盾による弊害で『門(ゲート)』から溢れ出ていた暗黒物質が消失していき、ブレイド一派が油断した隙を狙ってイヴの首を切断。
「向こう側の世界」へと向かおうとしたが、最終的にブレイドの力によって『門(ゲート)』が閉ざされた結果、ギドが「向こう側の世界」へ行くことが出来たのは、前頭葉と右腕、ならびに右膝のみとなった。
その為、後日譚作品では当然未登場なのだが、彼の行為がその状況につながってしまった。
アニメ版
設定などが原作漫画と異なるため、こちらでは最終話までブレイド一派に属している。
終盤で、アークライトに叛旗を翻した左天の正体が、アダム・プロジェクト崩壊時に死亡したと思っていた助手の1人「神無月鏡司」だと知った時は衝撃を受け、とある方法で復活したアークライトにより能力を奪われフィールドジェネレーターによって肉体が消滅させられた状態でありながら、荻葉香澄の遺伝子から生まれたイヴを返した神無月の最期に涙を流している。
アークライトとの最終決戦後は、教会に残って香澄と神無月を偲ぶ日々を過ごしている。
関連タグ
ラスボス/黒幕/マッドサイエンティスト:原作漫画版では。