「私が神だという事を忘れていないかね?」
概要
アダム・ブレイドによく似た容姿を持つ、シメオン製薬の総帥。
年齢不明。身長201cm。髪の色は白。
「私が神だという事を忘れていないかね?」をよく口にすることから頭がちょっとアレな人であることが窺える。
人物
性格は冷酷・冷徹で他者を見下す傲慢さを併せ持ち、邪魔になるニードレスは容赦なく惨殺する。
しかし自分の部下に対しては別で、粗末に扱うようなことは基本的にしない。
また、帰還した未央の体当たりの直撃を受けたり、群集の騒動を治めるために少女部隊によるライブを決行したりと、本作の「ギャグキャラとしての一面を持つ」というジンクスを守っている。
その正体は、ブレイドと同時期にアダム・プロジェクトの実験体として製作された存在で、ブレイド同様にキリストセカンドのクローン。
エデンの林檎の濃度が高かったため右眼と心臓に拒絶反応が出て実験は失敗し、ブラックスポットに破棄されたはずだったが……何故か生き残る。
その後、キリストセカンドの聖骸を取り込もうとした際、逆拒絶反応を起こしアダム・プロジェクトを崩壊させた。
よって、彼の身体はキリストセカンドのオリジナルでもあり、その記憶も有している。
本人の弁ではブレイドよりクローンとしての完成度が高く、驚異的な再生力を持つが、「エデンの林檎」と同化するときに右眼と心臓を失ったため、心臓を補うためにブレイドの肉体を付け狙っている。
活躍(ネタバレ注意!!)
原作漫画版
ニードレスの真実を知っており、シティ編の終盤では「向こう側の世界」の住人である『天使』に対抗するために計画を立てていたことをブレイド達に明かす。
だが……本性を現したギドこと六道銀と左天の策略によって肉体が崩壊。
自身が本物のアダム・アークライトである左天のクローンでしかない事実を告げられ、エデンズシード爆弾として使用されて死亡した。
右眼と心臓は、ブレイドへの憎悪を煽るために左天が奪ったもので、記憶も捏造されていた。
アニメ版
こちらでは、ブレイドとの決戦の際に群集を取り込んで再生しようとした部分までは原作と同様だが、その直前に現れた左天こと神無月鏡司に「用済み」として粛清される。
しかし、彼に全てを捧げた楼閣寺離瑠を吸収したことで、右眼と心臓の傷が消えて復活。
神無月から能力を奪いフィールドジェネレーターで消滅させた後、「ニードレス狩り」で集めたニードレスの細胞の集合体と融合して「第2のザ・セカンド」となる。
完全に神となった傲慢さから「特殊な能力を持つ者は神(自分)以外に必要ない」と宣い、宿敵のブレイドとクルス達だけでなく、自分の部下まで手にかけようとする。
だが、離瑠の体内で変質してしまっていたエデンズシードを取り込んだがために拒絶反応を起こして暴走。
アークライトを止めようとするアルカ、セツナ達少女部隊と共同戦線を張ったブレイド一派の結束力に敗北した。
能力
PF・ZERO(ポジティブフィードバック・ゼロ)
自分が受けた技や能力を威力を増幅させて発動することが出来るチート能力。
ブレイドの『ZERO』を遥かに上回る威力を発揮する。少女部隊や部下たちの能力も覚えているようである。
能力の合成も可能だが、劇中では1度しか使っていない。
現在使用しているのは念動力、炎、力、速、糸、変身、炎神の息吹。
他にも大勢のニードレスを従えているため、実際は遥かに多くの能力を覚えていると見られる。
エデンズシード
アークライトが苦し紛れに放った技。
ZEROの力を極限まで増幅させ解き放つらしいが、簡単に言えばマダンテである。
詠唱中は無敵状態であり、止めることはできない。
欠点は、自身も壊滅的なダメージを受けること。
変身(ドッペルゲンガー)
効果はイヴ・ノイシュヴァンシュタインのものと同一と思われる。
劇中で見せた他人を捕食する能力、自己回復能力も、これが作用している。
他の能力と異なり、アダムシリーズが先天的に所有する能力であり、過去編で使用したほか、ブレイド戦における逆拒絶反応でも封印されることはなかった。
ブレイド戦のラストでは、他人を捕食しつつ変身し、下半身が膨れ巨大な口に変貌した化け物に変わってブレイド一行を圧倒したが、元の身体に戻るには暫くの療養が必要となった。