以下の内容の中に、物語の核心に触れる記述がある可能性があります。核心に触れたくない方は読まないことを推奨致します。
アニメ・漫画NEEDLESSに登場する『左天』
左天(さてん)
シメオン四天王の一人にして、アダム・アークライトの左腕。
年齢不詳。身長190cm。髪の色は灰。ドラマCDではイヴに「田崎」と呼ばれる。
裸の上半身に顔まで包帯を巻いている。そのため、もし仮に白毫やチョーカーがあっても分からなくなっている。
クールな性格で、四天王ともとれる強烈な威圧感が滲み出ており、それはクルスを震撼させ、味方である未央・セツナ・梔の3人を怯えさせるほどである。
その一方で、いきなりイヴに告白したり、エレベーターが定員オーバーだった時に左天だけ階段で上ったり、本編でカットされたシーンではブレイド達がギャグをやっている間ゲームをやっているなど、ギャグ的なシーンも多い。
また、少女部隊が「美少女部隊」と名乗る度に「美はいらねえだろ」と突っ込んでいる。
フラグメント 第四波動
周囲の熱エネルギーを吸収し、それを増幅して放出する能力。
仕組みは単純ながら、左天はこの能力を操ることに非常に長けており、熱を奪う時は対象の物体を完全に凍結させ、放出時は強力な爆炎を発生させたり、空気を加熱して気圧差を生じさせて暴風を巻き起こすなど、高熱を放出する「火」、周囲や対象を凍らせる「冷気」、暴風を起こす「風」、炎の吸収など、あたかも複数のフラグメントを行使しているかのように見せられる。
第四波動とは重力、電磁力、弱い力、強い力の四つの力のことで、奥の手に第五の力(ダークマター)を用いた第五波動という技も存在する。
混ぜるな危険
アニメで左天が登場し始めた同時期に、同じく深夜アニメのとある科学の超電磁砲にて佐天(さてん)というキャラクターが登場した。
その為名前(読み)が一緒ということでネタにされることがある。
丁度、NEEDLESSがやっている裏でとある科学の超電磁砲が放送されていたが、レベルアッパー事件の際に佐天が倒れた時期と、NEEDLESSで左天が死亡した時期が同じだったこともこの一因に絡んでいるらしい。
関連タグ
第四波動 NEEDLESS 佐天涙子 少女部隊 アダム・アークライト シメオン四天王
カップリング・コンビタグ
(※これより下は、ネタバレが含まれているので注意)
(※本当に後悔しないことを注意)
真実
実は左天こそが本物のアダム・アークライト。キリストセカンドの聖骸を取り込んだお陰で右眼と心臓の傷は無くなっている。
今までシメオン製薬の総帥として活動していたアークライトと思われていた人物は、周りを欺いてブレイドへの憎悪を煽るために、ワザと右眼と心臓に欠陥をつけて記憶も捏造させたクローンだったのだ。
本当のフラグメントはZEROで、第四波動は別の誰かから奪った可能性が高い。
ギドこと六道銀を解放し、彼がブレイド達に正体を現した後、本性を現して自らの正体も明かす。
本来のパートナーであるイヴMこと楼閣寺離瑠には何の興味も抱いておらず、自身のクローンに惹かれていた彼女を酷評した後、『黒の引力(ブラック・アトラクション)』で支配下に置いていた未央を除く少女部隊に貪り喰わせる形で抹殺した。
また、BS解放軍から得たチップのデータを元に、聖痕(スティグマータ)の「正しい配置」についても知っていたが、プリマリアにそれに関するデータを消させていた。
全身に現在持っている聖痕を備えた状態で、ブレイド達を圧倒していたが、ブレイドが「扉」を抉じ開けたことで状況が一変。
現出した天使達の攻撃に、最後の聖痕である「女神の盾(シールド・オブ・イージス)」の力で防いでいたブレイドに対し、自身やギドは天使達の攻撃をまともに防ぐことも出来ず、更には自らを出し抜く形で「全能者」となったブレイドに圧倒され、脳の残骸の状態にまでされてしまう。
しかし、天使の残骸の一部を取り込んだことで、何とか全能者としての力を手に入れた左天は、最凶最悪のフラグメントである「第六波動」を発動。走馬灯による精神攻撃によってブレイドを脳死に追い込もうとするが、イヴと再融合を果たしたブレイドによって第六波動を打ち破られ、最後は不完全な形で再生したところをブレイドのトドメの一撃を受けて敗北。完全な消滅を迎えた。
アニメ版
こちらにおける左天の正体は、「アダム・プロジェクト」におけるギドの助手であった「神無月鏡司」。
プロジェクト崩壊時に死亡したと思われていたが、瀕死の重傷を負っていた彼を666人委員会が回収。
人工的にエデンズシードと白毫を植え付けられた結果、彼等の目的達成の道具として活動していた(ブレイド達を助けるような描写があったのもその過程)。
定期的に666人委員会のメンテナンスを受けなければ生き永らえない肉体だったが、イヴの能力でそれが克服出来ると確信。
666人委員会を殲滅した後、表舞台にて自らの正体を現す(その際、アークライトを「兄さん」、ブレイドのことを「兄弟」と呼んでいる)。
アークライトをも圧倒し、彼を抹殺した後にシメオンを制圧。イヴに自身(神)の子を生殖させて世界を我が物にしようとする。
しかし、彼の本当の目的は世界征服などではなく、初恋の相手だった荻葉香澄の遺伝子から誕生したイヴを手に入れることで、叶うことの無かった想いを成就させることであった。
だが、過去にエデンズシードを移植していた離瑠の肉体を吸収することで復活したアークライトに能力を奪われ、フィールドジェネレーターによって肉体が消滅してしまう。
最期は「特殊磁界(マグネティックワールド)」の能力でイヴをギドに返し、悲しみに満ちた謝罪の言葉を遺し、消滅した……。
「ギド博士……やはり僕では……香澄さんを幸せにすることは……出来なかったみたいです……」
アニメ版における左天こと神無月の行動も褒められたものではなかったが、アルカ・シルトの生存など、原作では悲惨な結末を迎えてしまったキャラが救われる展開を作っている。
ネタバレタグ
哀しき悪役:アニメ版において。