概要
「クマ撃ちの女」とは、安島薮太による漫画作品。『くらげバンチ』にてweb連載中のほか、単行本第7巻までが発売されている。
実際に埼玉県で猟銃販売、カスタマイズを手掛ける銃砲店「豊和精機製作所」が監修に入っていることもあり、猟銃の作画や狩猟の描写は極めて正確。
一言で言うならば、「現代の冒険物語」であり、ゴールデンカムイなどが好きな人は読んでみることをお勧めする。
あらすじ
ここ最近ウケる記事が書けないフリーライター、伊藤カズキはウケる記事を書き、やがてはそれを本にしようと、猟友会に所属する祖父から聞いたヒグマを仕留めた狩りガール、小坂チアキに取材を申し込む。
しかし、そこにいたのは狂気的なまでにヒグマを追い求める女だった。
登場キャラクター
人間
小坂チアキ
ボルトアクションライフル「ウィンチェスターM70 Pre64」を愛銃とし、狂気的なまでにヒグマを追い求める。
伊藤カズキ
フリーライター。1年前までは珍重社に勤務していたが、退職してフリーになった。
東京生まれの都会育ちで、当然狩猟の経験などなく、何もかもが初めてのことに戸惑いながらもチアキへの密着取材を進めていく。
チカ
チアキの姉。すでに結婚しており、子供もいる。
かつては猟銃を所持し、趣味で狩猟をしていたが、後述する「牙欠け」によって片足を失い、山に入ることをやめた。
チアキのことを心配し、どうにかしてチアキの狩猟を辞めさせられないか考えている。口は悪いが根はやさしい。
光本
チアキの狩猟の師匠。旭川周辺でジビエレストランを営む。
その性格はチアキ曰く「曲者」で、自分の為なら(バレなければ)どんな違法行為も厭わない人間。
保健所の許可を得ていない自宅で解体した肉をレストランに出したり(ジビエは自家消費以外は保健所の許可を得た施設で解体しないと違法)、禁止されている車内からの発砲、狩猟が禁止されている動物の肉を出したりすることはもはや日常。
矢木
伊藤の母方の祖父。
猟師であり、チアキと同じ猟友会に所属している。
北見
チアキの所属する猟友会の支部会長であり、猟犬の繁殖家。
一人で山に入ることが怖くなったチアキに、アイヌ犬のワンを譲る。
その後もちょくちょく登場し、チアキと伊藤を巻き狩りに誘ったり、ヒグマにやられたワンの治療費を一部出したりしている。
蒲田
チアキや矢木と同じ猟友会に所属する猟師。本業は酪農家。
「牙欠け」に子牛を2頭も喰い殺されており、チアキたちにヒグマの駆除を依頼する。
動物
ワン
第37話からチアキが飼い始めた白いアイヌ犬。
牙欠け
並外れた体躯と狡猾さを持つエゾヒグマ。左側の牙が欠けている。
人なれした凶暴な熊で、蒲田の子牛を2頭も喰い殺し、チカの足を奪った下手人でもある。
銃や狩人の特性について理解しており、主な犯行時刻は銃の使えない日没後。人間が銃を持っているかどうかを見分けて襲うかを決めているところがある。