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1974年に国鉄名古屋鉄道管理局用の教習車として153系サハシ153-15から改造して誕生した。1両1形式のみの存在。

客室を運転実習室とし、旧ビュフェ部分にはモーター、電動発電機、コンプレッサーを除く電気関係の電車用床下機器を設置し、各機器の作動状況を目視できるほか回路のパネルなどを設置。種車が中間車のため運転席を設置したが、その見た目は非貫通切妻形状で153系165系とは似ても似つかない。ただし運転席のレイアウトは同じである。

運用エリアにトンネル高の低い中央西線が含まれるため、新設搭載されたパンタグラフは小断面トンネル対策のされているPS23形とした。

1987年2月に廃車された後大垣電車区で保管され、国鉄分割民営化後JR東海がオープンさせた佐久間レールパークにて保存された。2009年11月に佐久間レールパークは閉園し、リニア・鉄道館への移設リストに入らず、引き取り手も見つからなかった当車は2010年7月に解体処分された。形式や見た目こそ変わっていたが、平成の世まで残っていた最後の153系だったため、153系はすべて消滅したことになる。

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