We're like night and day, you and I, and yet we're closer than we realize, closer than twins, because we complement each other.
わたしたちは昼と夜みたいなものじゃないかな。別の存在でありながら、もっと近い何か。双子よりも近いもの。だって二人でお互いを補い合っているんだから。
~World's Finest #289
概要
クラブルとは、『DCコミック』に登場するキャラクターであるクラーク・ジョセフ・ケントとブルース・ウェインのBLカップリングの作品に付けられるタグである。
クラーク・ケントは、スーパーマンのことである。太陽系から何十光年離れたクリプトン星の生き残りで、地球の黄色い太陽の下では超人的なパワーを発揮することができる。
ブルース・ウェインは、バットマンの本名である。幼少期に目の前で両親が殺害されたトラウマから犯罪を憎悪するようになり、犯罪者と戦うクライムファイターとして生きることを決意する。
英語圏では通称"superbat"、CP表記として"Clark Kent/Bruce Wayne"が使われる。どちらもリバ&逆カプを含む。検索等でどうしても避けたい場合は名前の前にtopやbottomを加えて追記するとよい。
公式では光と闇、陽と陰、昼と夜、太陽と月など、正反対の二人として描かれる。
出会い
二人の出会いに関しては、どちらも数十年続くシリーズであるため、映画やアニメ等のメディアごと、また原作でも、これまでに行われた幾度かの時代に合わせた世界観へのリニューアル・設定変更に伴い複数のパターンが存在する。
―1952年 Superman #76 "The mightiest team in the world"
クルーズ船で相部屋にされた者同士として初めて出会い、身バレ後はお互いの正体を隠すため協力し合う。船酔いしたクラークとその看病をするブルースを演じたり、ブルースのアリバイのため海上・ゴッサム間を送迎するクラークなど、ほのぼの仲良しな様子を見ることができる。
―1986年 The Man of Steel #3 "One Night in Gotham City"
無法者バットマンを捕まえようとするスーパーマンと、自分に近付けば無実の人間が爆死するぞと脅すバットマンの話。身バレまではしていない。
この回で二人が初めて出会い協力して捕まえた宝石泥棒Magpieは、アニメ化もされたスーパーマン/バットマン"パブリックエネミー"でも二人の共通の思い出として言及されている。
―1997年 スーパーマンTAS シーズン2 "World's Finest"
90年代スタートのアニメイテッドシリーズ(バットマン、スーパーマン、ジャスティスリーグ、ジャスティスリーグ・アンリミテッド、バットマン・ビヨンド等)における出会い回。3話構成の長編エピソードとして描かれる。身バレの流れや対等な二人の関係性が秀逸。
―2006年 Superman/Batman: Annual#1
クルーズ船の予約がダブルブッキングしたことで相部屋にされる。1952年版のパロディ。ダブルベッドで寝ることになった二人が見られるご褒美回である。
関係ないがDCとマーベルの二人のウィルソン(デスストロークとデッドプール)が夢の共演を果たす回でもある。
―2011年 Justice League #1~2
リブートのため設定がリセットされたNew52シリーズでの出会い回。
ゴッサムにて地球外から来襲した敵(地球外生命体)と交戦していたバットマンの元にグリーンランタン(本名:ハル・ジョーダン)が現れる。地球外生命体が残した謎の箱を解明するため、二人は同じく異星人と噂のあるメトロポリスの守護者・スーパーマンを訪ねる。
同じ頃、メトロポリスも地球外生命体の襲来に遭っており、対応にあたっていたスーパーマンは突如現れたバットマンたちを敵の仲間と見なして次々に攻撃を仕掛けてくる。
圧倒的な力をなんとか凌ぐバットマンとグリーンランタンだったが、ランタンが友人のフラッシュ(本名:バリー・アレン)に助けを求めたことで、駆け付けてくれたフラッシュとスーパーマンの交戦後、バットマンが自分たちは敵ではないと説明し、戦闘が終了する。
―2013年 Batman/Superman #1
後に記憶が消されたことで忘れられてしまったNew52シリーズでの真の出会い回。メトロポリスで起きたウェイン産業社員殺害事件を追う記者クラーク・ケントとブルース・ウェインとして出会う。
続話では設定リセット前の両妻公認熟年BestFriendForeverな二人が登場し、出会ったばかりの初々しい二人との対比が楽しめる。また、同#3では熟年BBFな二人が子供時代に出会うエピソードが挿入され20年にわたる友情を築いてきたことが明かされる。
―2014年 Justice League: War
New52シリーズのアニメ版での出会い&身バレ。
基本的には2011年 Justice League #1~2の流れと同じだが、スーパーマンを止めたのはバットマンによる「クラーク」呼び。直後にスーパーマンも透視でバットマンの正体を見抜き、「それが切り札か。ブルース・ウェイン」と不敵に笑う。
楽しそう(?)にバットマンを追い詰めるスーパーマンは一見。
―2016年 Batman v Superman: Dawn of Justice
実写での初めての出会い編。レックス・ルーサー主催のパーティーにて記者クラーク・ケントとブルース・ウェインとして出会う。
クラークはゴッサムシティの著名人であるブルースへバットマンをどう思うか尋ね、バットマンの在り方を批難する。一方で、バットマンもスーパーマンに不信感を抱いているため、スーパーマンに好意的な記事ばかり出すメトロポリスの記者がバットマンを批判するのは偽善であると詰める。
とてもギスギスした二人が見られる。
※前述の通り多くのパターンがあるため一部のみ記載。
さまざまなクラブル
前述の通り二人の関係はコミックやアニメ、ゲーム、アメコミお約束の別アースによって変化する。すべては記載しきれないため一部のみ記載。
―ジャスティスローズ
リーグのメンバーであるフラッシュがレックス・ルーサーに殺され、スーパーマンはヒートビジョンでルーサーを焼き殺してしまう。
ジャスティスリーグはジャスティスローズへ姿を変え、悪人は殺害またはロボトミー手術を施して制御する等、それまでの価値観・倫理観が変化している。
詳しくはジャスティスローズへ。
―スーパーマン:レッド・サン
スーパーマンを乗せた宇宙船がアメリカではなくソビエト連邦に堕ちた世界。
育てられた環境からソビエトの共産主義に染まっているスーパーマンだが、他シリーズのように正義の心は持っており、共産主義を前提として平和な世界を造ろうとしている。
バットマンは反体制派として党首であるスーパーマンを狙う。
―Injustice
ジョーカーの策略により闇落ちし、ワンアース政府を作り独裁者として君臨するスーパマンと、反政府組織として打倒スーパマンを目指すバットマンがいる世界。
親友だった二人がジョーカーが起こした大事件をきっかけにすれ違い敵対していく。
余談
クラークを育てた高齢の養母の名前はマーサ・ケント。
ブルースの幼少期に死んだ母親の名前はマーサ・ウェイン。
二人は奇しくも同じ名前の女性の息子という共通点を持っており、バットマンVSスーパーマンではそれが重要な要素として取り上げられている。