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クリムゾン・ヘッド

くりむぞんへっど

ホラーゲーム「バイオハザード」シリーズに登場する怪物。作品の代表的なモンスター「ゾンビ」が突然変異を起こして、さらに危険な怪物と化したもの。頭部から全身にかけて充血し、深紅に染まった姿が名前の由来。
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V-ACT現象編集

「製薬会社アンブレラ」が開発した、人間をゾンビ化させる「t-ウイルス」には、さまざまな生物兵器を製造するための変異株が存在する。

その中に「V-ACT」という現象を起こすものが存在し、これに感染してゾンビとなった人間は肉体が活動不能になるほど傷ついても死に至らず、休眠期に入る。

その間に体内のウイルスが活性化し、損傷部分を再生すると同時に、遺伝子構造に再変化をもたらす。

そうして、新たな怪物「クリムゾン・ヘッド」となって甦るのである。


能力編集

最大の特徴は筋力の強化によるすばやい動きである。

クリムゾン化して倒れたままの個体のそばに近づくと唸り声をあげて立ち上がり、よたよた歩いていた以前とはうって変わってザカザカ走りながら標的に接近。

そして新たに形成されたナイフのような爪を振るって切り裂く。

その際の「ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ウ゛!」という叫び声や爪が空を切る鋭い音、またプレイヤーキャラとの間にいる他のゾンビにまで殴りかかるほどの狂暴性が、以前とは別物の危険な存在であることをハッキリと伝えてくる。


しかし、すばやい動きを得た反面、攻撃の動作が大振りになっており、ある程度の空間があれば横を走り抜けていくだけで簡単に避けることが可能。

また、体力や噛みつきのダメージは従来と変わっていない。


倒したゾンビがクリムゾン化する時間には個体差があり、難易度によって変動。また元から倒れている遺体にはゲームがある程度進むと必ず復活するものがいる。


対処法編集

そんなおっかない赤頭だが、ゾンビを倒す際、強力な武器を用いて頭を吹き飛ばすか、倒した後の身体を燃やせば復活を防ぐことが可能。

ただしリメイク版では部位破壊に確率が設定されており、たとえばショットガンの上段攻撃は最大でも60%までにしかならない。

また焼却も各地に置かれた灯油(主人公がジルの場合はグレネード焼夷弾で代用可能)を使わねばならず、それらの量には限りがある。スムーズな攻略にはどのゾンビを倒すか、あるいは逃げるかをよく計画しておく必要があるだろう。

また、倒したゾンビが複数体重なっていれば、一回分の灯油でまとめて焼却することが可能。うまく誘導しながら攻撃し、“ゾンビの体力がゼロになる→倒れる”までの間に押して調整してみよう。


こうして、シリーズが続くにつれマンネリ化したゾンビは、リメイクによって新たな恐怖と新鮮な攻略の楽しさをプレイヤーにもたらす存在となったのである。


プロト1編集

物語序盤の洋館で必ず戦うことになる特別なクリムゾン・ヘッド。

これは記録上初めて「V-ACT」現象が確認された個体で、他のものよりも強靭な肉体と、一瞬で周囲の人間を惨殺するほどの狂暴性を持っていた。

しかし、そんな危険な存在でも研究員たちには貴重なサンプルであったため、最初の存在として「クリムゾン・ヘッド・プロト1」と名付けられ、いつか研究を再開するため冷凍保存された。

もっとも、研究どころか仲間入りするハメになったのだが。


その際、保存するための容器として「吸血鬼が入るような棺」を使い、さらに鎖で宙吊りにし、「災いを解く」ためのヒントとして「呪いの書」が用意されているという、なんとも凝った仕掛けが施されている。

恐れていたんだか楽しんでいたんだか……


ゲーム攻略では、他の個体よりも耐久力が一定値高く、また閃光手榴弾を使わないと部位の破壊ができないことを除けば通常のものと変わらない。

また耐久力の変化の幅が大きく、一番低い値だと、一番高い耐久力のゾンビよりも打たれ弱い、ということも起こる。


アンブレラ・クロニクルズ編集

ガンシューティングゲーム「バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ」にも登場。

主に『1』の物語を描いた「洋館事件」と「アンブレラ終焉」のシナリオに現れる。

幹部セルゲイが洋館から回収したデータを基に産み出されたのだろう。

やはり素早い動きで爪を振り回してくるが、逆にゾンビのように胃酸は吐き出さない。

シナリオの中にはコイツからもヘッドショットを取らないと高ランククリアできないものもある。ハンドガンでは狙う前にダメージを受けてしまうため、まずはショットガンで動きを止めるとよい。


オペレーションラクーンシティ編集

オンラインの協力プレイが可能な「バイオハザード オペレーションラクーンシティ」にも登場。

通常のゾンビにダメージを与えると一定確率で発現し、目の色が変わって動作が格段に速くなる。(一部のキャラが「V-ACTだ!」と警告する)

またステージによっては固定配置されている個体もいる他、スキル『ウィルスショット』を撃ち込むことで、なんと意図的に生み出すこと可能。


余談編集

序盤のボス的な存在であるプロト1だが、まともに戦うとそれなりに強敵であり、かつ使う銃弾も運が悪いと大量に必要となってしまう。

そのため解体真書の攻略では、掴みかかられた際に使うことで敵の体力を半分以上減らしつつ無傷で抜け出すことができる「ディフェンスアイテム」が推奨されている。

そうして主人公は赤頭の怪物から熱い包容を受ける羽目に……


続編『バイオハザード2』でもゾンビの突然変異体「リッカー」か登場するが、こちらは養分を接種し続けた末の変異であり、クリムゾン・ヘッドとは異なる。


関連タグ編集

バイオハザードシリーズ ゾンビ(バイオハザード) B.O.W. フォレスト・スパイヤー…プレイヤーの行動次第ではクリムゾン・ヘッドに殴られるハメになった、ゾンビ化し殉職した人物。ある一定条件下では攻撃を受けると即座に爆発する大量の手榴弾を身に着けた「爆弾ゾンビ」として猛威を振るう事になるのだが、何故か無差別に打撃攻撃をするクリムゾン・ヘッドから受けても手榴弾が爆発しないという不思議な現象を引き起こす。

ハイパーゾンビPSソフトのDC版に登場した猛スピードで走って追いかけてくる先輩である。

リッカーペイルヘッド…同じくゾンビの変異種。

クリムゾンヘッド…本項の表記ゆれである。

クリムゾン…名称の元ネタ。当然ながらデスクリムゾンとは無関係。

デモンズ…「鋭い爪で素早く襲いかかる元人間のクリーチャー」という共通点を持つが、こちらはゾンビと同じ手段でねずみ算式に次々と増殖する等、クリムゾン・ヘッド以上にタチが悪い。

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