概要
スコットランドの伝承に登場する水中に棲む焦げ茶色で耳が丸い無角牛で、水妖と呼ばれる者の中では穏やかな性格をしている。
この種の雄牛は気まぐれで普通の牛に種付けするとされ、この牛の血が混ざった牛はとても優秀な性質を持つと伝わっている。
ハイランド地方にはこのような伝承がある。
アイラ島に住む牛飼いの牛の中に見慣れない丸い耳をした子牛が生まれた。
その子牛は伝承に詳しい老婆の助言で他の牛から離され、7年間3頭の牛の母乳で育てられて立派な雄牛に育った。
その牛飼いの娘があるとき美しい青年に誘惑されたが、その青年の正体は邪悪な人食い水妖馬アハ・イシュケだった。
雄牛は娘を守るために水中で戦って死んでしまったが、アハ・イシュケもただでは済まず、娘は助かった。
創作での扱い
日本の創作では、乳用牛ホルスタインのイメージが強いことから、巨乳で母乳をもたらす牛娘と解釈されることが多い。