ジャージー牛
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じゃーじーうし
ジャージー牛とは、偶蹄目ウシ科の家畜である。
原産はイギリスのジャージー島。
体毛は茶褐色で、一般的な乳牛であるホルスタインと比べるとやや小柄だが、濃厚でバターやチーズに適した牛乳が搾れる。
一般的に乳牛として利用されており、乳汁の分泌量は少ないものの一度出し始めると分泌期間が長く、長期に亘って搾乳が可能になる。
牛乳は脂肪分が多く濃厚で、カロチンを含むためやや黄色みがかっている。特に脂肪の粒子が大きいためバターの精製に適している。
またジャージー島では、この牛の毛を毛糸に利用しており、それをメリヤス編みで作成したセーターが広く利用されている。これがスポーツウェアで知られるジャージの原点とされる。
国内では明治時代に酪農が開始された折、群馬県でアメリカから輸入したものを切っ掛けに、主に全国の高原地帯で広く飼育されていった。
現在ではホルスタインに押され、全国生産量の1%に満たないものの、地域振興の一環で観光スポットなどでは濃厚な味わいを活かし、土産品の乳製品やアイスクリームに利用されている。
人懐っこい性格で、人間を見つけるとすぐに近寄ってくるため、観光牧場などでも人気の品種である。
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