グーグル先生
ぐーぐるせんせい
グーグル先生解りません!
先生 「とりあえずggr!」
その見やすく使いやすい機能性により、「分からないことがあればとりあえずGoogleで検索すればOK」という知恵袋的な扱いから、敬意と皮肉を込めてこう呼ばれる。
なぜ皮肉が付いて回るかといえば、ネットの海の規模と煩雑さばかりはGoogleにも対処に困るもので、狙った検索結果が上手く検出されなかったり、まったく当ての外れた検索結果を出したりと、ユーザーの欲しい答えを出せずにもやもやさせるため。
Google翻訳でのアグレッシブな直訳に定評があるのも一因。
以上のように、「聞かれればしどろもどろだろうと律儀に答える」検索エンジンの性質は、子供にモノを聞かれて四苦八苦する学校の先生に重ねられることが一番の理由と思われる。
先生と呼ばれだした頃、つまり2000年代には悪意なく先生と呼べるぐらい精度が高かった。というのはグーグルのアルゴリズムもあるが、マニアが書いている個人サイトや、公式サイトが多かったからである。
ところが2000年代後半あたりからSEO対策の技術が発達し、トップにはまとめブログが鎮座するように。さらに2010年代になると個人サイトがどんどん消えていく中、「いかがでしたか」系とも呼ばれる低品質サイト、トレンドネタ追っかけのニュースサイトなどに独占されるようになってしまった。
また、トランプ大統領フェイクニュース騒動、BLM騒動などのたびにアルゴリズムに政治的調整を加えているの批判もある。日ユ同祖論者や陰謀論者によるトンデモスピリチュアル系オカルトサイトや、在日韓国朝鮮人への悪意を煽るサイトなどへの誘導も、一部検索ワードで顕著に見られる(顕著な例:シュメール人、ホンタク、チャレンジャー号爆発事故など)。
とはいえ、日本語圏においてGoogleに対抗できる検索エンジンは乏しい。今日も今日とて、Google先生の無茶ぶりへの奮闘は続く……。