- 1.ナデシコの劇中劇『ゲキ・ガンガー3』の略称。
- 2.上記タイトルに登場する主役ロボの名前。
ここでは2について説明する。
概要
※左からウミガンガー、ゲキ・ガンガー3、リクガンガー
超古代縄文人が予言と共に壁画に遺したものを基に、国分寺博士たちが独自の理論を加え完成させた地球の守護神。
ゲキ・ガンガーはガンガー放射線を動力源とし、そこからゲキガンエネルギーに変換して稼働する。ボディはゲキガニュウム合金と呼ばれるガンガー放射線で変質した金属で覆われ、パイロットの感情に反応して強度や形状が変わる性質を持つ。乗り手を選ぶマシンであり、精神力(熱血パワー)の強い人物が搭乗しなければゲキ・ガンガーはその力を十分に発揮することができない。
構成するゲキガマシンはゲキガジェット、ゲキガマリン、ゲキガタンクでメインパイロットのマシンが上になることで以下の形態に変形合体する。
名前の由来は『劇画』と『壁画』のダブルミーニング。
ゲキ・ガンガー3
メインパイロットは天空ケン。ゲキガジェット、ゲキガマリン、ゲキガタンクの順に合体。空中戦を得意とし、唯一ビーム兵器を使用できる。
3とネーミングが付いている理由は、3機合体3変化であるため。
通常は『ゲキガンガー』と呼ばれるが、ゲキ・ガンガーVと並び立つときは区別上『ゲキ・ガンガー3』と呼ばれる。
武器
- ゲキガンソード:接近戦用ミドルソード。ケンの剣術により様々な技を繰り出す、必殺技は刀身に熱血パワーを注入し切り裂く熱血斬り。
- ゲキガンビーム:目から発射するビーム。命中率は高く、ピンポイントでの攻撃をも可能とする。
- ゲキガンカッター:肩から発生するギロチン状のビームをブーメランのように投げ、敵を切り裂く。発射モーションが大きいため、連射しにくいのが欠点。
- ゲキガンパンチ:所謂ロケットパンチ。射出後もマニピュレーターは動かせるので敵の拘束に使用したこともある。ゲキガンソードを持ったまま射出し、敵を切り裂いたことも。
- ゲキガンヌンチャク:拳法の得意なケンによって自由自在な使い方をする攻防一体の武器。
- ゲキガンフレア:ゲキガンガー最大最強の必殺技。スイッチを押しつつエネルギーを貯めた後再びスイッチを押すことで発動する。その際3人同時に押さないとエネルギーが暴走し、最悪機体が爆発してしまうリスクがある(理由は3機のジェネレーター出力を同調させなければならないため。初使用時は国分寺博士からその点を注意されている)。発動した後は炎状のエネルギーフィールドに包まれ、そのまま相手に体当たりし撃破する。後にパイロットが一人だけでも発動できるように改良されている。
ウミガンガー
海燕ジョーがメインパイロットを務める。ゲキガマリン、ゲキガタンク、ゲキガジェットの順で合体。地上での高速戦闘や水中戦を得意とする。
武器
- ゲキガンビジョン:高速移動を用いて分身攻撃を仕掛ける。
- ゲキガンネット:手首から射出される電磁ネット。拘束や防御などに使用。
- ゲキガンショック:指先からの電撃放射。ゲキガンネットとの併用も可。
- ゲキガンサイクロン:両肩から竜巻を引き起こし相手を吹き飛ばす。
リクガンガー
大地アキラがメインパイロット。ゲキガタンク、ゲキガジェット、ゲキガマリンの順で合体、地上・地中での戦闘を得意とするパワーファイター。脚部は前後に分かれクローラーを展開、悪路をも走破できる形態となる。
武器
- ゲキガンミサイル:背部に搭載している巨大ミサイル。複数のミサイルを発射する『ディバイダー』というバリエーションもあり。
- ゲキガンキャノン:やはり背部から出現する長距離砲。使用頻度はかなり少なめ。
- ゲキガンぶちかまし:強固な機体を利用しての体当たり。相手は吹っ飛ぶ。
- 張り手:パワーを駆使して繰り出されるアキラの得意技。
- 武蔵野地獄めぐり:相手を持った状態で遠心力を用いて回転し、空中に投げ飛ばし障害物などにぶつけて破壊する大技。飛行できる敵や完全に破壊できない場合はゲキガンミサイルやキャノンに繋げるケースも。複数の相手に使用した時もある。
余談
- 元ネタは元祖合体ロボ『ゲッターロボ』だが、ネーミングや合体コールは『コン・バトラーV、武器は『マジンガーZ』をはじめとするマジンガーシリーズと様々な70年代ロボットアニメから拾っている。中にはロボアニメですらない所からネタを持ってくるケースもあった。
- モーフィング変形であるが故に合体モデルの商品化がしにくいため、後続機は変形合体可能なデザインとなった。しかしデザイン自体は完成度が高く、人気もこちらのほうが高い。
- 「ナデシコ」劇中ではゲキ・ガンガーの合金トイやフィギュアなどが登場しているが、現実でもゲキ・ガンガーの立体化がなされ、ガシャポンやソフビモデル、果ては劇中同様の合金トイも発売された。