概要
アニメ『機動戦艦ナデシコ』に登場するアニメ作品『ゲキ・ガンガー3』に登場するロボットで、ゲキ・ガンガー3の後継機。
ゲキ・ガンガー3放送当時のスポンサーの意向によりモーフィングを用いず、玩具で完全再現可能な変形・合体機構となっている。それゆえ(?)、ゲキ・ガンガー3に比べてデザイン的に見劣りするという公式設定があり、番組の寿命を縮めてしまった。
機体説明
ゲキ・ガンガー3で問題視されていた合体システムの不安定さとエネルギー出力を見直して再設計。極力モーフィング変形を行わずに合体することでシステムを改善し、同時に装甲も一新、ガンガー放射線の濃度を上げ材質を強化させた『超ゲキガニュウム合金』となった。しかしこれらの影響で体躯が一回り大型化、角ばったフォルムとなってしまっている。
3機合体(ゲキガドリル、ゲキガマッハ、ゲキガクラッシャー)で3形態に変形する点はゲキ・ガンガー3と同じだが、それに加えサポートユニットとの合体による2形態が追加されている(Vとついている理由は5形態の変形パターンがあるため)。
ゲキ・ガンガーV
ゲキ・ガンガー3より一回り大きな体躯を持つ強化型ゲキ・ガンガー。ゲキガドリルを先頭に合体する。メインパイロットは引き続き天空ケンが務める。3同様三形態に変化できるほか、支援マシンと合体することで強化形態へと変化できる機能が付加されている。
武装
- 超熱血クラッカー:アメリカンクラッカー型の武器。拘束武器としても使用する。
- ゲキガンファイヤー:胸部から発射される高熱光線。
- Gレーザー:目からレーザービームを照射。ゲキガンビームに当たる武器だが射程と威力が段違い。
- ゲキガンブラスト:胸部装甲が展開し、無数のミサイルを発射する。
- ゲキガンスピン:肩部に装備されたゲキガドリルを高速回転させてGエネルギーフィールドを形成、体当たりを仕掛ける。ゲキガンフレア同様の体当たり技だが、フィールドの強化と回転により貫通力を加えた攻撃となった。
- ダブルゲキガンファイヤー(ダブルゲキガンスパーク):ゲキ・ガンガー3と連携して発動できる合体技。ゲキガンフレアとゲキガンスピン発動時に発生するエネルギーフィールドを接触・融合させることで攻撃力を数倍に増幅させる。タイミングが合わなければゲキガンガー同士のエネルギーが反発しダメージを負ってしまう。ファイヤーはTV最終回、スパークは劇場版『熱血大決戦』にて使用、ネーミングのみ異なる技である。
- 超熱血斬り:ゲキガンソードを借りることで発動可能な必殺剣。エネルギーフィールドの効果で切れ味が増している。
スピードガンガー
3でいうウミガンガーに当たる形態。ゲキガマッハが先頭として合体。メインパイロットは瀕死の重傷を負ったジョーの代わりにチーム入りした竜崎テツヤ。高速戦闘や水中戦を得意とする点はウミガンガー同様、加えてテツヤの射撃特性が加わったため遠近両用のオールラウンダーとなった。
武装
- ゲキガントリプルビジョン:ウミガンガーの技、ゲキガンビジョンをグレードアップしたもので超高速移動での分身攻撃を仕掛ける。
- ゲキガンマッハスペシャル:マッハをも超える高速戦闘を行う。高速で移動しながらの射撃が得意技。
- ゲキガントルネード:ウミガンガーのゲキガンサイクロンに当たる武器。単独での使用のほか、下記の『鯉の滝登り』に繋げることも。
- 鯉の滝登り:高速移動を駆使した技。トルネードで投げ飛ばした敵の周りを回転しながら射撃を行い、相手を粉砕する。その姿からまるで鯉が滝を昇っていくように見えたため名付けられた。
- ゲキガンショット:前腕から発射。テツヤの得意技である精密射撃で百発百中の命中率を誇る。
パワーガンガー
リクガンガーの強化型でゲキガクラッシャーを先頭として合体する。メインパイロットは大地アキラ。リクガンガーをも上回る出力を発揮して強力な技を繰り出す。
武装
- 武蔵野地獄めぐり二段返し:リクガンガーの武蔵野地獄めぐりの発展型。回転させて投げ飛ばすのは同じだが、それにぶちかましを加えさらに押し飛ばすことで破壊力を増す。
- 超熱血巴(二段)投げ:超パワーを駆使しての変型巴投げで巨大な敵をも投げ飛ばすほどの威力を持つ。二段投げの場合は一度投げた敵を受け取り、再度投げ飛ばす。
- ゲキガンビッグキャノン:ゲキガンドリルミサイルの部分から砲身が伸び、長距離攻撃を行う。射程距離、破壊力共にゲキガンキャノンを上回る。劇中未使用。
- ゲキガンドリルミサイル:ゲキガンミサイル同様背部から発射。貫通力が加わった遠距離攻撃となる。
スペースガンガー
ゲキ・ガンガーVとゲキガコスモが合体した形態。合体した際には胸部のマークが専用のものに変化している。背部にブースターを装着、大気圏離脱のみならず長距離移動をも可能とした。反応速度やスピードもアップしており、フィールドを利用しての攻撃やゲキガコスモを切り離しての突撃も可能とした。
あくまでブースターとしての合体であるため劇的な戦闘力のアップはされていないが、機動力はトップクラスで宇宙戦闘や高速戦闘に重宝した。
ドラゴンガンガー
ゲキ・ガンガーVとゲキガビックが合体して誕生した、劇中未使用(という名の【幻の変形パターン】)の最強形態。装甲として合体するため防御力はトップクラス、攻撃力も熱線系や電撃系の武装が追加されているためかなりの戦闘能力を持っている。格闘能力も強化しており、手首のドラゴンクローやブレストパーツを取り外してのドラゴンブーメラン、頭部から発する電撃ドラゴンサンダーなどを用いる。必殺技は胸部からの熱線『ドラゴンブレスト』。
合体箇所が重複していないためゲキガコスモとの合体も可能だが、本体への負担の関係上非常時以外は行われない。
ある意味ゲキリュウガー。
余談
- ナデシコ本編ではデータゲキ・ガンガーに対し劣勢となったアキトゲキ・ガンガーがVに変化、オモイカネのデータにないドラゴンガンガーに合体し、データゲキガンガーを倒した。