CV:松山鷹志(ドラマCD)
解説
《牙の塔》出身の黒魔術士。
「迷惑来訪者」(ナイトノッカー)の異名で知られる、黒ずくめの服装に長い黒髪、丹精な顔の唇に刀傷を持つ、長身で寡黙な男。
第二部時点でのフルネームはユイス・エルス・イト・エグム・エド・コルゴン。
《塔》時代のオーフェンの兄弟子にあたり、オーフェンと同じく師のチャイルドマン・パウダーフィールドからその暗殺術の全てを学んだ大陸最高クラスの暗殺技能者。
放浪癖があり、ほとんど《塔》には居ないがチャイルドマン教室の仲間たちも「そういう奴」だと見做して全く気にしていない。
チャイルドマン教室ではオーフェンやコミクロンと仲が良かった。特にコミクロンについてはその能力や人となりを非常に高く評価しており、アザリーの《塔》出奔後は後述する最接近領のエージェントになるようスカウトまでしている。
無表情・無感動のように見えて、どこか浮世離れした価値観を持つが、本人にはあまりその自覚が無く、作者いわく「天然」だそうである。
ドラゴン種族の聖域と敵対する最接近領のエージェントという一面も持ち、《塔》にいないときはもっぱらエージェントとして活動していた。
様々な場所で様々な立場や人間関係を構築しており、上記の名前はそれらの場所で個別に使用している名前を並べたものである。
彼自身にとっての本名が含まれているのか他にあるのかははっきりしていない。
キリランシェロ達に教えた際には「呪文みたいだ」と言われており、コルゴン自身も否定せず「完成した時には何が起こるんだろうな」と返している。
「ユイス」は最接近領領主アルマゲストに従うエージェントとしての名。
「コルゴン」は《牙の塔》の黒魔術士としての名。
「エド」は剣術師範ビードゥー・クリューブスター、(元)妻ロッテーシャ・クリューブスターの父娘及びその関係者に対して使った名。
「エルス」は些末な事案に関わる時に使う偽名。
ちなみに劇中(第二部時点)ではチャイルドマン教室のメンバー唯一の既婚者だったりする(既に離婚していたが)。
能力
黒魔術の腕前もレティシャを凌ぐほどだが、基本的に魔術に頼ろうとはせず滅多に使用しない。劇中で黒魔術を使用した際には「我は放つ光の白刃」など、オーフェンと同じ「SVO(主語・動詞・目的語)」型の詠唱を使用している。
他の6人に比べ、圧倒的に実戦経験が多いことから、総合的な戦闘能力はチャイルドマン教室随一と言える。
魔術の詠唱はオーフェンと同じスタイル(「我は放つ光の白刃」など)。
経歴
プレオーフェン
この時代のフルネームはユイス・エルス・イト・エグム・コルゴン。
17歳で、オーフェンらの一つ上の世代、コミクロンと同世代。
シリアス一辺倒な「はぐれ旅」と打って変わって、天然な部分が描かれる。
第二部
この時代のフルネームはユイス・エルス・イト・エグム・エド・コルゴン。
ナッシュウォータという街にある、ロッテーシャ・クリューブスターの剣術道場と反目する、もう一つの剣術道場の一員として現れる。
元々は、友人である最接近領の領主アルマゲスト・ベティスリーサの命令で、ドラゴン種族の聖域から外界へと逃げ出し、ナッシュウォータに剣術道場を開いたビードゥー・クリューブスターを監視するため、彼の道場に門下生として出入り。
その中で、ビードゥーの娘であるロッテーシャ(当時14歳)に惹かれ、彼女と婚姻を結ぶ。
その1年後、病に伏したビードゥーから、自分とロッテーシャは聖域から来たこと、何者かの精神支配を受けて、偽りの親子を演じていたことを明かされる。やがてビードゥーが没すると、次のターゲットが自分に移ることを恐れたコルゴンは、ロッテーシャの前から姿を消し、彼女を陰から監視するようになった。しかし「何者か」についてはわからず、やがてビードゥーが聖域から持ち出した魔剣フリークダイヤモンドに疑いの目を向ける。
2年後、コルゴンはロッテーシャと再会し、魔剣を渡すよう申し出るが、コルゴンを恨んでいたロッテーシャはこれを拒否。彼女に聖域のエージェント「ドッペル・イクス」の監視がついていることを知ったコルゴンは、クリューブスターとは別の剣術道場を乗っ取り、ロッテーシャとの敵対状況を装って、彼女を監視し始めた。
そうした状況の中、かつての弟弟子であるオーフェンとその一行が、ナッシュウォータに訪れ、事態が急変することになる。
新シリーズ
第二部終了後、オーフェン暗殺のために動いていた時にサンクタムを名乗り、フルネームはユイス・エルス・イト・エグム・エド・コルゴン・サンクタムに。
原大陸ではエド・サンクタムを名乗っており、オーフェンやマジクらとともに魔術戦士の一員として活動している。