概要
コルト社が1990年に発表したリボルバーであり、同社の「キングコブラ」という製品をベースに大型化した銃である。ネームバリューの差とそのスタイルで同社の傑作・パイソンの大口径版と誤解されがちであった。
使用弾は.44マグナム、.44スペシャル、.45ロングコルトの三種類である。
発表当時のアメリカではすでに.44マグナム拳銃といえばライバルS&W社のM29、スターム・ルガー社のブラックホークが地位を確立しており、コルトは実に40年近くも出遅れた状態だった。結果としてセールスは伸び悩み、コルト社の経営悪化の影響も受けわずか9年で他のダブルアクションリボルバーと共に生産が終了した。
しかし2017年からコルト社のリボルバーのリニューアル・再生産が始まり、本モデルも再設計を経て2021年に再販された。こちらはなんとリニューアル版パイソンの内部機構を継承しており、前述の「パイソンの大口径版」という誤解が時を経て真実になったという珍しい例である。