概要
「能力」と「古代史」という、手塚治虫の好きな”設定”をベースに、古代中国で製造された青銅の巨人をめぐるSFアクション作品。
原案は、1973年に週刊少年サンデーで連載が企画された『燈台鬼』という作品となっている。
ネームの段階で企画が中断されてしまった燈台鬼のアイデアを継承する形で『ゴブリン公爵』は完成した。
あらすじ
予知夢を見る少年珍鬼は、3000年前に殷王朝が守護神として造った魔神。
念力によって自由に動かすことのできる恐るべき破壊ロボット「燈台鬼」を発掘し、燈台鬼を動かす力を持つ少女愛愛と出会う。
燈台鬼は愛愛の意に反して町を破壊し、黄河の底に沈んだ。
時は流れ、1988年の沖縄県。
「ゴブリン公爵」と名乗るようになった珍鬼は、潜水の名手である「徳川貫一」を雇い、黄河の底に埋もれていた燈台鬼を復活させる。用済みとなった貫一の殺害を目論むも、愛愛により阻止された。
燈台鬼、貫一、愛愛は超能力研究所所長の「天乱和尚」に保護される。
燈台鬼を奪還しようとするゴブリン公爵を退けた天乱和尚は、燈台鬼を正義のため役立てようとベトナムの難民キャンプへワクチンを届けようとする。
ワクチンは無事に届けられたが、燈台鬼の外見を見た難民たちからは悪魔、怪物として疎まれてしまう。
その頃、ゴブリン公爵は、プラネリア共和国に日本企業が建設した石油プラットフォームを支配下に置き、燈台鬼を真似た念力で動かすロボイドの開発に注力していた。
天乱和尚は燈台鬼、貫一、愛愛を派遣し、激しい戦いの末、ロボイドとゴブリン公爵との戦いに挑むのだった。
登場人物
など
