概要
CV:皆口裕子
本名はサピオ・ブリーキン(漫画版) / サピオ・ガリオン(映画版)
地球より遠く離れた惑星「チャモチャ星」出身の少年で、ガリオン・ブリーキン公爵(映画では侯爵)の一人息子。
父の遺志を継ぐ形で、チャモチャ星にクーデターを起こしロボットが支配する軍事政権を築いた独裁者・ナポギストラー一世の打倒を望んでいる。
これはチャモチャ星人全体に言える事だが、既にイメコン等によって長い距離は歩けない貧弱な身体へとなり果てており、基本的には車椅子の機能を持ったカプセルに入らないといけない身となっている。
両親が首都へ向かい、ナポギストラーのクーデターによって捕らえられた直後、幼少期より付き合いのあるロボット達であるブリキン等と共に宇宙亡命を兼ね、仲間を求めてブリキン島で様々な星を訪れた末に、ドラえもんやのび太の暮らす地球へとやってきた。
何としても味方が欲しかった彼は、たちを頼もしい仲間と判断し、半ば強制的にチャモチャ星に引き止め、迷宮や惑星の状況を語れる唯一の人間であることから主導的立場に回る。
しかし、その一方ではチャモチャ星で起こった事件から、ブリキン達以外のロボット全般に対して不信感を抱いている。そうした事からロボットであるドラえもんとのび太の友情に関しても不信感を抱いていたが、ドラえもん本人に出会ってからは考えを改めていると思われる。
物語中盤では敵の手から逃れさせるためとはいえ、その場にいたのび太としずかをドラえもんとまだ再会できていない状態且つジャイアン&スネ夫とも別行動中にもかかわらず地球へ強制送還させるなど、少々強引な行動もとっておりスペアポケットの存在がなければ詰んでいた(尤も自分達の都合で巻き込んでしまったのび太達への責任を感じての行動ではあるが)。
映画版ではナポギストラーを倒したその後がスタッフロールで描かれており、身体を鍛える為か、ブリキン達と一緒に走っている様子が描かれている。
原作版だとやや冷たい雰囲気をした顔立ちをしているが、映画版だと声を担当する皆口女史に合わせてか、穏やかで柔らかい顔立ちをしている。
余談
声を担当した皆口女史は本作の2年後に公開された本作の『2112年ドラえもん誕生』でノラミャー子を担当している。
ついでに皆口女史はその声質から成人女性や幼い少女を演じる機会の方が多く、サピオ役は彼女にとってはかなり貴重な少年役だったりする。