概要
VJMP-JP140(2018年1月号)で登場したリンクモンスター。
カードテキスト
【リンクマーカー:上/左下/右下】
トークン以外の同じ種族のモンスター2体以上
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。
手札からモンスター1体を、このカードのリンク先となる相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードのリンク先の表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターと同じ種族のモンスター1体をデッキから選び、このカードのリンク先となる自分・相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
解説
(1)の効果は相手を有利にする効果になってしまうが、黒蠍盗掘団や大盤振舞侍など攻撃で自分にメリットをもたらすモンスターを押し付けるという手がある。また、CNo.101S・H・DarkKnightの効果でX素材にするという手もある。
問題は(2)の効果である。
リンク先と同じ種族のモンスターをリクルートする効果だが……
極端な話神のカードですら特殊召喚が可能という異常なまでの汎用性を持つ。
召喚したモンスターは守備表示かつ無効化されるため、別の召喚素材として使うのが基本。
当初から種族統一デッキで軸として用いられてきたが、水晶機巧-ハリファイバーやファイアウォール・ドラゴンと共に多くのデッキに組み込まれた。これらの共通点は大量展開を促進させるリンクモンスターであり、他の召喚法に制限が加えられていた当時の新マスタールールでは必須とも言える存在だからだ。
結果、1ターン目でエクストラリンクを形成し先攻制圧するデッキや、キャノン・ソルジャー、植物族、ゴーストリックの駄天使等様々なワンキルで用いられた。
2018年10月1日の改定で制限等を挟まずに禁止カード入り。
書籍付属カードが禁止カードに指定されるということ自体、あの処刑人-マキュラ以来と聞けば異例さがわかるだろう。かつ1年以内に禁止指定されたので、このカードで短期間でいかに猛威を振るったか理解できるだろう。
海外に至っては「ハリファイバー」の登場前から禁止になっており、両者が相まみえることは無かった程。
そして時は流れ2024年4月、下記のエラッタを経て制限は完全解除と相成った。
【2024年4月1日より適用されるテキスト】
リンク・効果モンスター
リンク3/闇属性/魔法使い族/攻2400
【リンクマーカー:上/左下/右下】
トークン以外の同じ種族のモンスター2体以上
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがL召喚した場合に発動できる。
手札からモンスター1体を効果を無効にして、このカードのリンク先となる相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。
その後、この効果で特殊召喚したモンスターと同じ種族のモンスター1体を
デッキから効果を無効にして守備表示で特殊召喚できる。
この効果でデッキから特殊召喚したターン、
自分はデッキから特殊召喚したそのモンスターと元々の種族が同じモンスターしか特殊召喚できない。