ここでは、ブラジル海軍の空母について解説する。都市についてはサンパウロを参照されたい。
概要
ブラジル海軍の正規空母。老朽化した空母『ミーナス・ジェライス』を更新するものであり、元はフランス海軍のクレマンソー級2番艦『フォッシュ』である。2000年から2017年まで運用され、ブラジルの海洋権益を保護してきた。1960年代の艦であり、今となっては小型空母であるが、空母を持たない南米諸国にとっては、航空戦力を投射できる本艦は大きな脅威であった。なお、後継艦の計画は未定である。
航空運用能力
概要に記述したとおり、もとはフランス海軍の空母である。旧式ではあるが、自国で空母を新造するよりは費用がかからないということで、フランス海軍から購入することになった。フォッシュはアングルドデッキとカタパルトを備えた本格的な空母であり、固定翼機を搭載できるため、航空作戦能力は決して低くなかった。これは大きなアドバンテージであり、サン・パウロとして活動するようになってからは、アメリカ製のA-4スカイホーク(ブラジル名AF-1ファルカン)などを運用していた。A-4は攻撃機ながら機動性が高く、マルチロール機的な運用が可能であり、これによって搭載機の少なさをカバーしていたと思われる。