「キラノ…キラノ! …国際救助隊はいつから活動を始めるのだ! しゃべれキラノ!」(1話冒頭での精神攻撃)
「これでよし、原子旅客機もこの爆弾で粉々になるぞ… 国際救助隊をおびき出すにはこれしかない」
概要
声:レイ・バレット、アンドレス・ウィリアムズ(Are Go)
演:ベン・キングズレー
吹替:西田昭市、飯塚昭三(民放版)、麦人(実写版)、石塚運昇(Are Go)→ 楠大典(シーズン3以降)、立木文彦(55/GoGo)
作中でも数少ない悪役キャラクター。国際的な兵器ブローカーで、人々を災害から救助する国際救助隊のメカの力を暴き、その力を利用するために極秘裏に活動。様々な国の軍人と繋がっている模様で、国際救助隊のメカ情報をネタにして、宝石や多額の報酬を要求している場面がみられる。
森林奥深くにある、寺院の様な建造物を住まいとしている。
能力
- 天才的な変装技術
整備士、博士(劇場版でも見せている)、映画プロデューサー、警察官、多岐にわたって変装し、破壊工作や情報収集を行っている。
- 魔術・催眠術
対象を眠らせたり、都合の良い様に操るなど。
異母兄弟のキラノとは魔術で通じることが可能(フッドが一方的に意識に語り掛けて操る)。彼曰く「ジェフ・トレーシーに懐柔されてしまった」とのこと。
- メカニック
機械の操作もそつなくこなせる腕前を持っており、車両の操縦は勿論のこと、航空機(セスナ機)も扱うことが出来る。
活躍
第1話から登場し、国際救助隊の秘密を暴かんとして、遠く離れたキラノを魔術で操り情報を聞き出したり、国際救助隊を誘き出してメカの秘密を奪う為に、原子力旅客機ファイアフラッシュの内部に爆弾を仕掛けて600人の被曝か、爆発による放射能汚染かを人質にとるという卑劣な行為を行う。
他にも広範囲への核汚染が懸念されるにも拘らず、わざと原子炉に爆薬を仕掛けて爆破し、国際救助隊をおびき出そうともしている。
その後も故意に災害を引き起こしては国際救助隊を誘い出している。
因みに個人的な野望だけではなく、彼と結びつきのある世界各国の軍人や要人からの依頼を受けることもあり、一例として超音速機ジェットアローの運用試験を邪魔してほしいとの依頼を持ちかけられたこともある。
なお、主に単独で行動していることが殆どの様である。
やることなすこと、目的のためなら手段を択ばない彼であり、その為の犠牲や損害も計り知れないものがあるが、しかし殆どが失敗に終わることになり、その都度、依頼主からは失望される。
さらに手痛いしっぺ返しを食らうことも少なくないが、その多くは一般人ならば即死するレベルの事故である。
第1話からして、車で逃亡中にペネロープの追跡を受けた際、彼女の乗るペネロープ号から機関砲で狙撃され、車が爆発・大破した挙句に道端から派手に転落したにもかかわらず無事であった。
『超音速ジェットアローの危機』でも警察から逃げ切る為に車を飛ばしていたところ、その先の橋が崩落していることに気付かずに突っ込んだ結果、見事に谷底に転落し、反対側の崖に激突したのに生きているなど、超人ぶりのタフネスさを誇っている。
また『火星人の来襲』では逃走用に盗んだセスナ機が整備不良だったために操縦不能、かつ煙が機内に充満して視界不良となった結果、着陸に失敗して、依頼主であるX将軍の別荘に突っ込んで滅茶苦茶にしてしまう……勿論生きていた(操縦席から投げ出されてうつ伏せになっていたが)。
このように極悪人である反面、コミカルなシーンもあったりする。
因みに劇場版でも追跡されており、この時ペネロープ号が水中翼を出して海を滑走するのを見た彼はこう言った。
「嘘だろ、車が水の上を走ってる!?」
……当然の反応ではある。
この後、軍用ヘリに乗り換え機関砲で抹殺しようとしたが、逆にペネロープ号の機関砲に撃ち落されるという、第1話を彷彿させる末路を辿ってしまった。