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サンダーバードS号

さんだーばーどえすごう

SFアニメーション作品『サンダーバード ARE GO』に登場するインターナショナル・レスキューのステルスジェット機。

概要編集

インターナショナル・レスキューの保守要員であるケーヨの提案でブレインズが開発したステルスジェット機

機体名の「S」はShadow(影)の頭文字であり、排気熱を極限まで抑え、対電磁波処理が施された漆黒の機体はその名に相応しく偵察や隠密行動に適した設計となっており、演出的には風切り音やエンジン音などを抑えて「ステルス機」である事を表現しており、光学迷彩機能も有している。


機首両サイドには各種弾頭を発射する多目的ランチャー(積極的に敵対者に対して使用する「武装」では無い事を強調している)、翼端には姿勢制御ノズルを備え、1号2号と同様に垂直離着陸機能も有し、機体底面に収納された左右一対二基のマニピュレーターレッグ(機体のモチーフ的にはさながら「鳥の足」といった感じである)を展開して壁面に機体を固定する事で垂直方向や背面方向(天地逆転状態)への着陸といった芸当も可能としている。反面機体の出力自体には劣り、1号・2号などが度々救助活動で行っている牽引作業などには不向きである。


また、コックピット部は分離して小型バイクとして使用可能となっており、トンネルの壁面や天井でさえも問題なく走行できる。非常時の脱出モジュールというよりは航空機では入れない地面の閉所狭所への積極的侵入の為の機構となっている。


発進シークエンスは格納庫内部で拘束装置に保持された状態(着陸脚を展開していない)から機体後部を上にした状態で発射台へとレールで移動し、トレーシーアイランドの岸壁内部からどんでん返しの様にして出現、外へ出た際に発射台を機首を上向きにした配置に回転させエンジンを起動させる。

エンジン点火後は機体をホールドしていたアームの拘束を解いて背面飛行状態の落下機動で滑空した後に機体の向きを正位置に戻して水平飛行へと移り、現場へと向かう。ちなみに操縦者であるケーヨは最初に着替えた後バイクモジュールに搭乗し、そして待機状態のS号にバイクモジュールで向かってせり上がり床で持ち上げられ機首下部から格納合体する事で機体が稼働状態に移行する様になっている。


初出は第2話「インターナショナル・レスキュー出動!」(後編)だが、この時点ではあくまで顔見せ程度に過ぎず、第24話「サンダーバードS発進!」にてようやく本格的に救助活動に参加する事になる。

以降は2022年現在日本地上波未放映のシーズン2・3で主に活躍する。



本機のデザインCGモデルの監修は『超時空要塞マクロス』や『創聖のアクエリオン』等でお馴染みの河森正治が担当しており、『サンダーバード ARE GO』の制作会社がニュージーランドである事にちなんでキウイをモチーフにデザインしたとの事。またマニピュレーターレッグのギミックの関係も有って「絶対にロボットに変形させない(人型ロボットに変形する様なイメージにしない様に)ように」というデザイン発注が有った事を明かしている。



関連タグ編集

サンダーバード ARE GO ケーヨ

河森正治 ステルス キウイ

Vステルスロボ:『出撃!マシンロボレスキュー』に登場する救助組織MRR所属のステルス機への変形能力を持ったマシンロボ

NES-1ヴァイパー:『キスダム KISS DUM -ENGAGE planet-』に登場する河森氏デザインの前進翼を持つステルス機。本機と同様にコックピット部分がコックピットアーマーとして分離する。

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