シャイ(SHY)
しゃい
CV:下地紫野
作中世界で日本を守るヒーロー。
紅葉山テルが転心輪を用いて転心した姿である。
本編開始の時点では活動を始めて間もない状態だったため、市民からの人気も信頼も薄く、そもそも知名度自体も皆無に近いため、イベント(あろうことか架空の特撮ヒーローのショーである)にゲストとして呼ばれてもほとんどの客から誰だお前扱いであり、しかもイベント直後に遊園地で人を乗せたジェットコースターが停止するという事故が発生した際には実際に人命救助を行ったものの、とある乗客の救助に間に合わずに重症を負わせてしまい、心ない市民からリアル、ネット双方でバッシングを浴びた(しかし、実際はシャイの救助活動にこれといった過失は存在しておらず、彼女に落ち度は存在しなかったと言ってもよい。それにもかかわらずマスコミ側は遊園地側の過失には一切言及せず、シャイばかりを責めるなど明らかに問題のある偏向報道をしており、それに世論が扇動されたのが実情であった)。
だが実績を重ねるうちに市民からも徐々に支持を獲得。特に第5巻から第9巻にかけて描かれた「東京奪還編」ではチームリーダーを任された事で、作戦終了後はマスコミの取材に囲まれた。
本人の性格に反してレオタードを思わせる大胆な姿(人によってはこちらに似ているという意見も)となり、他国のヒーローと比較しても露出度が高い(ただし、股間部の切れ込み具合はハイレグという程ではなく、どちらかといえば密着ブルマやトップ!クローバーに近い)。
コスチュームの構成と色の配置は、ボディスーツ、フード、喉輪、アイマスク、手袋(転心輪は手袋の上から装着)、ブーツ(足先はハイヒール状で、原作の第74話の扉絵では、ブーツの下は黒いオーバーニーソックス、又はタイツを履いている事が判明)で、全体は白を基調として差し色として黒のラインがあしらわれている。
更に背中には通気口、またはブラインドシャッターに似た形状のスラスターと、飛行時に翼のように変化する赤い帯が二本垂れ下がっている。
なお、転心後は髪も全体に合わせるかのように白くなる。
ちなみに、普段のテルは細身のプロポーションながら、転心後は露出度の高いコスチュームによる目の錯覚なのか、太ももが普段よりもムチッとして見えるのが特徴である。それは、スピリッツと並び立っているシーン等でも、彼女の太ももとほぼ同等かそれ以上に見える程であり、公式サイトでは同縮尺で表示された転心前と後の設定画がクリック操作で切り替えられるようになっているが、明らかに転心後の太ももの方がムチッとしているのが確認出来る。
- 炎を操る力
シャイが持つ「心の力」。体の奥から湧き上がる勇気(あるいは羞恥心)を燃やして炎の力に変える。
第1話の時点で通気口からジェット噴射をするという形で片鱗を見せていたが、第2巻でスターダストから出された試練を乗り越えて本格的に覚醒した。
- 風を操る力
「東京奪還編」の後、天王寺昧から託された心遺物とシャイの転心輪が一体化した事で生まれた新たな力。風を操り、大自然と意思疎通をする。
自然と命を愛した昧の想いに呼応するように発現。海上に渦を生み、クジラを宙に浮かせる程の力がある。
こちらは転心前の状態でも、心遺物を指輪として着ける事で使う事ができる。
- シャドウ・ガール
テルが簡易型転心装置『ソウルシフト』と昧の心遺物の力を借りて"変装"した仮の姿。
「東京奪還編」の後、シャイがアマラリルクから集中的に狙われるようになった事で、シャイの転心輪の力が制限され、代わりに六輝星が日本でのヒーロー活動とテルの護衛を行うようになる。しかし、いてもたってもいられなかったテルは忍者のような姿に変装し、別人に成りすます事で少しでもヒーローに助力しようと考えたのだった。……考えたはいいが、ソウルシフトをつけたまま、よりにもよってソウルシフトの作者であるパルスの前に現れたため、一瞬でバレてしまった。
素の状態でも旋風を起こす、マフラーを使って相手の口を塞ぐ、といった忍術のような技が使えるが、ピンチに陥った際には心遺物に祈る事で、転心輪なしでのシャイへの転心を実現。普段の衣装とは細かな違いがあり、なんちゃって忍法と称して「風分身の術」を披露した。
- 創転心
第18巻でテルが自分の心と向き合った結果、転心した「創転心」の姿。
その姿は先代ヒーローのシャインそっくりで、髪もシャインと同様のロングヘアとなる。
圧倒的な光の力で闇を照らし、相手の心の「こわい」に寄り添う。能力もさることながら精神的にも目覚ましい成長を遂げ、クァバラ=クァバラ相手に引けを取らない堂々とした戦いを見せた。