2004年4月23日発売。
フロントウイングの代表作となっている。
なお、本項目ではシリーズそのものの概要と、ファーストシリーズとなる第1作からepisode3(第3作)までを解説する。
第4作は『魔界天使ジブリール4』を、第6作(ソーシャルゲーム)は『電脳天使ジブリール』を、それぞれ参照。
シリーズの概説
初期キャッチコピーは「戦う変身ヒロインやられちゃいました」。
人間界を欲望で満たし、かつて天界に封印された魔王の復活を企む悪魔たちおよびそれに魅入られた人間たちと、それを阻止するため天界の天使ラヴリエルに選ばれ天使の力を与えられた少女「ジブリール」との熾烈な闘い(※登場人物たちの主観です)を描いたラブコメ作品。(ただし悪魔側の「魔王の復活」に関してはファーストシリーズで決着はついており、それ以降の悪魔側の目的は「人間界を欲望で満たす事で天界が作り上げた規律・世界を破壊する」方に重点が置かれている)
このテのアダルトゲームには定番となるヒロピン描写では触手率が高くスタッフにはそんな意図は薄かったにもかかわらず入門者向け触手ゲームとか言われた。
またオープニングが純愛もの路線の方向性で作られたためOP詐欺の呼び声も高い。ただし、メインルートによるトゥルーエンド(特に第1作)は紛れもない純愛ルートであり、単にそうではないルートフラグも用意されていた(特にバッドエンドルートとビタールート)だけである。
あとコメディ作品であるためシリアスブレイカーな展開やシナリオも多く「GAME Watch」(インプレス社)においては「(アタマの)ネジが3本ほど抜けている漫才は肝心のアレ(R-18)なシーンそっちのけでも十分に堪能できる」とすら評された。
つまりプロモーションとメインルートと他の各ルートの印象の落差が(良い意味で)ヒドい(褒め言葉です)シリーズ。
シリーズに登場するジブリールは複数人いるが、衣装(戦闘着)が白いスク水スーツであること、変身したり技を習得するには異性と交尾してアモーレを溜める必要があること、さらに敵と対峙した時の決め台詞として「エッチな犯罪許しません!」と言い放つのが、シリーズ共通のお約束。
Episode2が2005年4月22日、Episode3が2008年6月27日、Episode4が2010年4月23日、Episode5に相当する「戦国天使ジブリール」が2011年7月29日に発売されている。
漫画版が『チャンピオンREDいちご』にて2007年から2008年まで、そして2010年にそれぞれ連載されていた。著者は双方ともに蒼一郎。2007年版は「リカ編」(無印~Episode3)の、2010年版は「4」の、それぞれコミカライズとなっている。
2020年4月23日には電脳天使ジブリールがDMMGAMESでサービス開始。サブタイトルに魔界天使ジブリール6と付けられており、約9年ぶりにナンバリングタイトルが復活した。原則として1年間限定展開の記念作品であったため2021年6月一杯でサービスが終了した。
こちらに関してはソシャゲという多くの人にアピールせねばならないメディアである以上、人を選ぶ展開は避けられておりOP詐欺になっていないジブリールと呼ばれた。
ストーリー(第1シリーズ)
夏休みが始まり、神野直人は隣の家に住む幼馴染真辺リカに告白し、恋仲となる。
そこへ突然、日常の風景が一変する出来事が2人を襲う。悪魔と名乗る少年がリカを連れ去ろうとしたのだ。彼女を守ろうと必死になる直人だが、悪魔の力に手も足も出ない。
危うい所に天使と名乗る少女が現れ、リカを救出した。
悪魔を撃退したが、その戦いで傷ついた天使ラヴリエルは悪魔の襲撃から避けるため、直人の元に留まる事を決意。そして、自分の代わりに戦ってほしいとリカに懇願する。
一方撃退された悪魔アスモは、直人がリカに告白するところを見てしまった同級生、音無芽衣美の嫉妬心をつけこみ、悪のヒロインミスティメイとしてジブリールと戦うように命じる。
リカが聖天使ジブリールに変身したり、新たな技を覚えるには「アモーレ」を溜めることが必要であるが、それを溜めるには好きな異性と交尾、つまり直人と性交をしなければならないとのことだった。
OVA
アニマックより18禁OVAとして発売された。
アニマックが活動停止後はミルキーレーベルに版権が引き継がれ、同社からベスト版も発売されている。
また、何故か海外版が発売されており、タイトルは当然英語表記になるためイスラム教に配慮したのか、海外版での英語表記「JIBURITU」となっている。
このゲームの日本での英語表記及びイスラム教における本物のジブリールは「DJIBRIL」と表記される
フィギュア
初代からEpisode3までのヒロイン3人のフィギュアがALTERやMaxfactoryなどから発売されており、正直、造型師か会社の人かの趣味なんじゃないかと思ってしまうほどに造型に妙に力が入っている。
登場キャラクター
ファーストシリーズ
CVなし
1から3までの主人公。髪は紺色。
かなりの好色家で、そのくせツッコミ担当。車田正美作品風アッパーパンチでラブリエルを家の天井に食い込ませる。
ヘタレな所もあるが正義感は誰よりも強い。
CV青山ゆかり
主にラブリエルのボケに乗る役目。また貞操が強く、性的な事は結婚するまで控えると言い、当初はアモーレを溜める事にも否定的だった。
1から3まで登場。
「戦国天使ジブリール」にも登場するが、キャストが異なる。
CV野神奈々
リカたちを聖天使ジブリールにした張本人。全ての作品に登場する。
天使だが、かなりシュールなボケをかます。
漫才要員。年齢は「1万とんで9歳」。直人には「ラヴ公」と呼ばれている。
CVまきいづみ
リカと直人の幼馴染。サブヒロイン。両親の勧めで、ファミレスでアルバイトしている。
直人に片思いしているが、彼がリカに告白されているところを目撃した事で嫉妬してしまい、それをアスモに利用され、ミスティメイにされてしまう。
CVまきいづみ
芽衣美が悪魔の力で変身した姿。変身前とは性格が一転し、ドSで攻撃的になる。
CV海原エレナ
リカを付け狙う悪魔の少年。ラブリエルとの戦いで力を使い果たした為、リカを妬む芽衣美を操ってリカに襲いかかる。
CV北都南
2から登場。直人の妹で海外に留学していたが、2学期に帰国した。過度のブラコンであり、兄がリカと付き合っているのを知ってショックを受けたことも。天使の力でジブリール・アリエスに変身する。
「episode3」ではフェイタスにアモーレを強奪され、同時に洗脳されて悪堕ちし、ブラックアリエスとして直人たちに敵対してしまう。
ロコ・コ
CV:成瀬未亜
2のみ登場。女子高生風の姿をした悪魔。普段はぶりっ子だが、素の時はけだるい口調で話す残忍な性格。ミスティメイとは仲が悪く、彼女の事を使えない奴だと否定している。
神野ナギ
CV青川ナガレ
3から登場。天界の少子化による戦力不足を解決すべく開発された人工生命体。無口、無表情、冷静な性格だが、胸がない事にコンプレックスを抱いている。
他のキャラとは違い天使の輪は所持しているため、ラブリエルがいなくても変身できる。天使の力でジブリール・ゼロに変身する。
フェイタス/石田米良
CV皇帝
3のみ登場。魔界の人工生命体の研究者。アモーレを奪取するため、ジブリールを狙っている。リカを庇ったひかりを洗脳した張本人でもある。普段は新聞部員として過ごしている。
乱橋仁美
CV:かわしまりの
3のみ登場。リカの友人で、明るくさっぱりした性格。
荒井幸男
CV:島崎比呂
3のみ登場。直人たちの友人に当たる男子生徒であるが、リカとひかりに囲まれている直人を嫉妬している。
秦真
CV:木島宇太
3のみ登場。坊主頭と半ズボンが特徴の小柄な男子生徒。性的な事に興奮すると鼻血を出す。
メインテーマ
- 無印「レッゴーラヴリィ 変身タイム!」
- Vocal:U
- 作詞・作曲・編曲:U
- episode2「little my star」
- Vocal:U
- 作詞・作曲・編曲:U
- episode3「クルクルlovely day!!!」
- Vocal:U
- 作詞・作曲・編曲:ユウ
関連タグ
作品の前後
魔界天使ジブリール→魔界天使ジブリール-Episode2-→魔界天使ジブリール-Episode3-(ここまで本項目)→魔界天使ジブリール4
外部サイト
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