概要
熱帯アフリカ地域を中心に、サハラ砂漠以南から南アフリカ共和国まで広く分布している。
アフリカ大陸の広範囲に分布するが、国内ではタンザニア産の流通がほとんどである。
学名は「Dicronorhina derbyana」で、ハナムグリ亜科に分類される。
シロヘリオオツノカナブンやシロスジオオツノカナブンとも呼ばれる。
体長は30〜45mmで、日本のカナブンより一回り大きい程度である。
性的二形を有しており、オスは頭部が王冠のように突き出し、T字状の小さい頭角が生える。また、前脚が長くなり、威嚇の際は上体を起こして前足を振り回す。
メスは前胸と上翅に点刻が入る。
頭部の色は性別に関係なく白くなり、腹部に白斑が入る。
金属光沢を持つ体色は基調色として黄緑、緑、青、赤、橙があり、色の濃淡や中間色を取ることでさらに色彩が多くなり、黒や紫などのあまり出回らない色が発現することもある。さらに、光の当たり方により構造色由来のグラデーションが入る。
前胸の周囲に白い紋様が入り、上翅のU字状の白い紋様と繋がる。紋様にも色違いがあり、鮮やかな白やくすんだ薄黄色の色彩変異がある。また、紋様が一部だけ残る場合や消失する場合もある。
これらの組み合わせにより、ニジイロクワガタやパプアキンイロクワガタよりも色彩変異が多くなる。
色彩変異はある程度遺伝するため、血統が作られている。特に青みが強く出るシャインブルーオーシャン血統が有名である。