ジュウオウキングオクトパス
じゅうおうきんぐおくとぱす
ジュウオウキングに、特殊なジュウオウキューブ(※)『キューブオクトパス』が“動物武装”した姿。
(※13m四方のキューブ時サイズや英語表記の名前を持った上で合体するが、ジュウオウキューブウエポンの一種として扱われる)
頭頂部の外れたキューブオクトパスが頭からジュウオウキングの背中へくっ付き、外れた頭頂部はバイキング風の頭部となってジュウオウキングの従来の頭部と差し替わる。
元々、キューブオクトパスはとある海岸の崖に埋まる形で眠っていたのだが、巨大化したサグイルブラザーズの片割れに苦戦するジュウオウキングが強引に崖から引っ張り出し、更に力一杯放り投げた事で覚醒(※引っ張り出す操作はレオ、放り投げる操作はセラがした)。直後にキューブオクトパスは攻撃で敵を怯ませた後、この姿へ武装(合体)した。
武装完了時には背後へ、ジュウオウジャーのエンブレムがマヨネーズで書かれた大量のたこ焼きが浮かび上がる。
キューブオクトパスの足でもある背中の風車を回転させる事で高いジャンプ力と短時間の滞空能力を獲得。更には足(風車)の吸盤からたこ焼き型の爆弾をバラ撒く『オクトパス・ジュウオウボンバー』と言う攻撃手段も得ており、機動力と単体では遠距離武装の無かったジュウオウキングの欠点を補っている。
必殺技は背中の風車で高く飛び上がってから落下、その勢いを乗せたキングソードでの横一閃『オクトパス・ジュウオウ斬り』。
全てとは言わない物のサポートメカを武装した戦隊ロボは兎角スペックの一角(主に攻撃面)だけが上がる風潮がある(※同じ緑色のサポートメカと合体した事のある先代1号ロボが解かり易い例)。その中で武装対象の欠点を上手く補った当形態は、歴代戦隊ロボ史上でも珍しい合理的な武装形態と言える。
惜しむらくは、登場タイミングが最終合体ロボであるワイルドトウサイドデカキングの初登場後であると言う事。実際、戦闘力自体はそちらの方が高く、殆どでの巨大戦の出番を取られてしまっている。ただし、実質上ジュウオウキングの上位形態のため、やむを得ない事情で合体元のロボが揃わない場合は必ずこの形態で他のロボと共闘する等、視聴者の印象を薄くさせない様に出来る限り登場回数を増やす配慮が成されている。
ただそれでも、キルメンチ戦でワイルドトウサイドデカキングで圧倒した所へ唐突に登場、必殺技を放っただけの活躍で終わる、アザルドの乗ったトライアングラーを攻撃したらコクピットに乗り込まれて暴れられ、操縦不能になってジュウオウワイルドを下敷きに墜落など、割と不憫な扱いになる機会が少なくない。