「覚えときな。泣く子も黙るジュンとは、あたいの事だよ!」
CV:金田アキ
概要
朝日奈みらいやリコと一緒に春休みの補習を受けた魔法学校の生徒。みらいたちと同じ学年。水色のショートヘアーが特徴。
使用する魔法の杖は先端に青いひし形の宝石が付いているタイプ。
一人称は「あたい」で「泣く子も黙るジュン」を自称する勝気な少女。補習メイト三名中でもリーダーのように場を仕切ることもある。補習を受けるのは、出席日数不足のため。
一昔前のスケバンのような女の子で、物怖じしない性格に加えて、口調も男っぽい。公式サイトによれば上級生にすら恐れられている存在であるとのこと。事実27話では花海ことはの魔法に興味を示して集まってきた生徒達を「夏祭りの準備はどうした?」の一言で解散させ、リコを呆れ気味ではあったが感心させた。
ジュンが春休みに補習を受ける羽目になったのはあくまで出席日数が不足しているからにすぎず、実は魔法の実力自体はかなり優秀。補習の最初の課題である「紙の蝶を捕まえる試験」では真っ先に蝶をゲットし、さらに半ば運で合格を獲得したケイやエミリーと違って完全に実力で手に入れている。箒の魔法では、空は飛べてもすぐに落ちてしまったリコよりも箒を使いこなしている。
16話では2年生になってから授業で習った高難易度の連写魔法をあっさり習得していたことが明かされ、かなりの天才肌であることが垣間見える。16話でのリコはジュンの才能にコンプレックスを感じて不安を感じる様子も描かれていた。
「勉強は出来ても魔法の実技がダメじゃ話にならない」とリコに対して皮肉を言ったり、やや斜に構えたような性格。また、人魚の里では笑い声を聞いただけでいきり立つなど、気が短い面も見られる。
一方、頑固に見えて融通が利くようで、最初は訝しがっていたみらいの押しくらまんじゅうを有用と見るや、あっさり参加したりしている。
脳筋な面が多いが、進級してからは勉強のため魔法学校の図書館へ頻繁に入るようになった事が28話にて判明した。
「ナシマホウ界は楽しい所」という話を聞いているためナシマホウ界への憧れが人一倍強く、魔法学校卒業後はナシマホウ界で暮らすという目標を掲げているほど。出席日数が足りなくなったのも、度々学校をサボってナシマホウ界に行こうとしていたためである。
ナシマホウ界のガイドブックも持っており、それで得た前知識もあってか、ナシマホウ界についてはかなり詳しい。16話ではケイやエミリーと違って困惑して騒ぐようなことはなかったが、逆に異世界の空気に馴染みすぎてナチュラルに魔法を使ってしまったりしていた。
ナシマホウ界にやって来た時のジュンのはしゃぎっぷりはみらいが魔法界でわくわくもんになっている時と全く同じであり、ある意味では「みらいが魔法界で生まれた場合の姿」とも言える。
魔法学校卒業後の進路としてはナシマホウ界でファッションの勉強をすることを望んでいる。そして、その経験を生かして何らかのアーティスト的な職に就くというのが彼女の夢である。30話の自由研究ではみらいとリコに絵のモデルとなってもらっている。
絵画については独特のセンスがあり、キュビズムのように立体を平面で表現した抽象画を好む。ただ絵を見ただけではなにがなんだかわからないラクガキなのだが、ジュンがこの絵に魔法をかけると、描いた絵がリアルな立体造形に生まれ変わる。これはジュンなりのアート表現である。なお、こうして生まれた立体物も絵の具からできているのは変わらないので、ことはのように無から有を生み出しているわけではない。
38話では、カボチャ祭りで優勝したモフルンに、自信作の絵から生みだしたバッジをプレゼントしている。
(このバッチはオリジナルリンクルストーンとして商品化もされている。)
その後も意欲的に創作活動を続けているようだが、その一方でリコの部屋を勝手に作品置き場にしていたようで、41話では自分のせいで寝る場所のないみらい達を自分の部屋に泊めることにし、ケイとエミリーも呼んでパジャマパーティーを開催した。
この時は特にジュンが活躍した訳ではなかったがリコとの絡みが多くこの2人の間の友情を自然に描いている。この時は、魔法学校の生徒達からはかつてのリコが「鼻持ちならない優等生」と思われていて、かつてのジュンが「おっかない不良少女」と思われていたことがエミリーやケイから暴露されている。水と油のような二人だが人を寄せ付けないオーラがあった点は共通していたということ。そして、そんな二人が自然な友人同士になれたきっかけは、みらいとリコがわくわくを撒き散らしたことに影響を受けたからとみんなが同じように思っていた。みらいとリコの関係は本人が意識していなくても2人だけの世界で完結させることはできず、人と人の繋がりは否が応でも広がって行く。ジュンの変化と成長はみらいとリコの「外周」をよく表していると言えるだろう。
49話の後日談ではカタツムリニアでケイ、エミリーとともに大人になった姿を披露しナシマホウ界を訪れ、続く50話では魔法のほうきに乗りアメリカ自由の女神像の頭上に降り立ち「やっと来た憧れのニューヨーク!」と感慨にふけっていた(芸術ならフランス・パリでは??)
雑記
モチーフ?
本作はオズの魔法使いをモチーフにしている部分がある、という説が存在している。ジュンにまつわる部分で言うと、補習メイトの三名は主人公の仲間の三名をそれぞれ元に作られているという考察があがっている。
ただし、この場合他の二名は当てはまるが、ジュンが「心を失ったブリキのきこり」という説に疑問が生じる。確かに男勝りな性格で口調も男の子っぽく、上級生からも恐れられているという設定すらある彼女だが、決して「心がない人物」というわけではない。
とはいえ、プリキュアシリーズでは珍しく短気で喧嘩っ早い面もあり、「心を失った」の部分は態度が荒いことを指している可能性もある。
ファンからの扱い
水色のショートカットが、かつてプリキュア候補と言われた先輩を髣髴させるという声も。
中の人について
演じる金田女史はプリキュアシリーズではプリキュアオールスターズNewStage3でモブの男の子役を担当しておりTV本編は今回が初出演である。
そして…。
2020年、奇跡が起こった。
『ヒーリングっど♡プリキュア』にて、妖精のニャトラン役でメインレギュラーとして再登板されたのだ。
かくして彼女は、別の姿でみらい・リコ・はーちゃん達が駆け抜けた世界へ正面から突入するのだった。