※この項目には『ONE PIECE FILM GOLD』の最も重大なネタバレが存在します。記事を閲覧する際には自己責任でお願いします。
▶︎はい(下へスクロール)
いいえ(ブラウザバック)
「素敵ね」
「いつか私は買われちゃうけれど、心までは買われはしないわ」
曖昧さ回避
- 映画第13作『FILM GOLD』に登場するゲストキャラクター。本項で解説。
- 原作本編に登場する科学者・ベガパンクの、分身「猫」に対する本体の呼び名。詳細は本人の記事を、タグとしては「ステラ(猫・ベガパンク)」も合わせて参照されたし。
概要
CV:魏涼子
『FILM GOLD』のラスボス『ギルド・テゾーロ』の最愛の人にして、現在の彼の全てを動かしているといっても過言ではない女性。
顔立ちは彼の側近の1人であるバカラに似ているが、雰囲気は異なる。
公開前は「謎の女性」とだけ告知されており、本編でも詳細は明かされなかったが、製作総指揮・総合プロデューサーを担当した原作者・尾田栄一郎直筆の設定資料集(入場者特典「巻七七七」収録)に2人の過去が描かれている。
それぞれの来歴
- 少年時代
金の不足から家庭が崩壊して、金で手に入れた友情が裏切りで消え去り、命からがら人買いの手から逃れたとき、テゾーロはステラに出会った。当時テゾーロが16歳、ステラが18歳であった。
ステラは父親のギャンブル狂いで人買いに売られたが、決してめげようとはせず気丈な態度を崩さない。そんな彼女のテゾーロの悪評を知りながらも微笑みふるまう様子に恋をしたテゾーロはまっとうな手段で金をためてステラをその境遇から助け出すことに決める。
「買えるさ!おれがお前を買ってやる!!」
三年間もの間、朝・昼・夜・深夜働き続けようやく目標の金額に達しようとするテゾーロ。しかし天竜人が現れ、ステラはいとも簡単に買い取られてしまう。
当然納得できないテゾーロは天竜人に挑むが、SPにあっけなく取り押さえられる。そんなテゾーロの前にステラが最後の言葉を残す。
「ありがとう。あなたが私の為に一生懸命働いてくれた事が何よりも嬉しかった。私は世界で一番の幸せ者」
「私は心から幸せだった」
- 奴隷時代
テゾーロも天竜人に向かっていったという大罪からステラ同様、奴隷となった。しかし、天竜人の前で自由であるはずがなく、ステラとは会えない。そして二年後、21歳になった時、風の便りでステラが亡くなったと聞く。テゾーロはそれを金がなかったせいだ、『金がないから彼女は不幸のうちに死んだんだ』と思い込む。しかし、実際には彼女は笑顔で死んでいった。なぜなら、彼女は奴隷の身でありながらとても金には代えられない愛情をある男からもらったからだ。しかし、テゾーロは怒りでそれに気づかない。
※作者曰く「もしテゾーロが悪事で金を稼ぎ続けていればステラをすぐに自由にできた(意訳)」。
- 栄光時代
その後、フィッシャー・タイガーによって奴隷解放された後は、ドンキホーテ・ドフラミンゴからゴルゴルの実を奪い権力を手に入れ、世界政府とまでつながりを持ち、ついには天竜人まで手玉に取る。金を求め、金を第一に考え、世界の20%の通貨を掌握するように至った彼。そんな彼の拠点グランテゾーロにて彼が開くショーの名は「GOLD STELLA SHOW」。彼が真に求めていたものは金なんかではなかったのだろう。そして、彼の前に麦わらの男がやってくる。
捕らえられた仲間を助けるために自分に挑むその男は絶体絶命の危機だってのに、決して態度を崩さず、あげくの果てには優位にある自分を挑発までする。
「お前はおれの大嫌いな奴らにそっくりだ…!!!」
「その手を放せ!!!!」
その姿にステラを助けるために天竜人に挑んだ自分を一瞬重ねるテゾーロ。しかし、彼はそのことに気づけない。
- 栄光崩壊
怪物と称されたテゾーロは、その男が二年の修業を得て手に入れた力に敗れることになる。栄光が崩れ、築き上げてきた富が無くなるその瞬間、彼はステラの言葉を思い出していた。最後の最後にステラの思いに気づけたのかもしれない。
余談
ステラの死因は不明であるが、天竜人の人間性を鑑みれば、おそらくは射殺か衰弱死と思われる。
関連イラスト
作中の経緯から、テゾーロと2人で描かれたものがほとんど。
カップリングタグ「テゾステ」も参照。