日産ディーゼル(現在のUDトラックス)が製造・販売していた幅2.3m、長さ9mの中型バス。路線用・観光用・自家用で販売されていた。
シリーズ一覧
富士重工車体架装車
RM90
1975年発売。モノコック構造のR14系ボディを架装する。
K-RM80
1980年発売。車体は1981年までR14系、82年からはR16系を架装。エンジンは直接噴射式のFD6を搭載する。
P-RM81
1984年発売。FE6エンジンを搭載。観光・自家用系にターボ付エンジンを搭載したハイデッカーが設定される。
U-RM210
1990年発売。平成元年排ガス規制に対応。富士重工業ボディ車としてはこのモデルからスペースランナーとして発売されている。
トルコンAT車が後に追加。
KC-RM211/250
1995年発売。平成6年排ガス規制に対応。このモデルから西工に合わせてワンステップバスが設定された。
KK-RM252
1999年発売。富士重工ボディ架装の最終モデルで8E/8Bを架装する。ステップはワンステップとツーステップのみ選択できる。
西工車体架装車
富士重のバスボディ製造から撤退した2003年から日デがバス事業から撤退する2010年までは西日本車体工業(西工車体)製の車体を架装していた。
P-RB80
1988年にP-RB系として発売。西工製車体専用のフレーム付シャーシである。
1989年に日産ディーゼルと西工の共同開発により、量産型式国産バス初のワンステップ車であるP-RB80GS(エアサス)、P-RB80GT(リーフサス)をラインナップに追加。
U-JM210
1990年平成元年排ガス規制に対応し、フルモデルチェンジ。U-JM系となる。路線系はツーステップ又はワンステップの2種類、観光・自家用はツーステップとハイデッカーの2種類を設定。
車体は西工製オリジナルデザインのもので、前面は1枚ガラスのウインドシールドにオーバーラップワイパーという、観光系と共通したフロントマスクが特徴。
なお西日本鉄道、西日本車体鉱業、日産ディーゼルは共同で、このJMをベースにシャーシ長を10.5mにまで伸ばしたU-JM210GTN改を開発している。このJM210GTN改は後にJP系の原型となった。
KC-RM211/KC-JM250
1995年発売。平成6年排ガス規制に対応した改良が加えられている。KC-代規制よりRM路線系は富士重、JMは西工と車体によってモデルが分かれていたが、このフルモデルチェンジを機に統一された。
前モデルのエアサス車はリーフ併用式だったが、今回よりフルエアサスに変更されている。路線系の床高さはツーステップ、ワンステップ、ノンステップ(改造扱)の3種類。
KK-RM252/KK-JM252
1999年発売。このフルモデルチェンジで変速機に5速マニュアルと5速オートマチックが設定された。ノンステップ車は西工車体のみで発売。
PB-RM360
2004年にフルモデルチェンジにより、PB-RM系となる。PB-代規制車より日デ自社開発エンジンではなく、日野自動車からエンジン供給を受けることとなる。
床高さはノンステップとワンステップの2種類。リアコンビネーションランプは従来の横並びから縦並びに変更され、先代とは全く異なるリアスタイルになった。
PDG-RM820
2007年発売。この時期に日デは三菱ふそうとバスの製造において業務提携を開始しており、車体こそ西工だが、エンジンは三菱ふそうから供給されたものを搭載している。
この車種は2008年1月から三菱ふそうへエアロミディ-Sとして供給されている。
西工のバス車体製造終了により、2010年8月末で製造中止となった。