概要
雷神トールはそそっかしいところがありミョルニルを霜の巨人の王スリュムに奪われてしまう。
トールはロキにミョルニルが盗まれたことを言いロキはフレイヤに羽衣を借りて巨人の国へ飛んでいく。スリュムはミョルニルを返してほしければフレイヤを嫁にさせてくれと言う。トールとロキはフレイヤに頼むと神々の国が震える程に怒り狂った。
「私が巨人の国など行ったりなぞしたらとてつもない色気狂いにされてしまいますわ」
と。神々は困り相談し、するとヘイムダルが(ここでは神の中で一番美しく未来のことがわかるとされている)
「トールに花嫁衣裳を着させましょう」
と言う。つまり生粋の軍人タイプのトールに女装させて巨人の国へ行かせようと。
トール「わしが花嫁衣裳など着たら神たちから女みたいだと言われよう」
と渋るトールに
ロキ「そんなこと言っちゃいけない、トール。槌をあんたが取り返さなかったら、すぐに神々の国に巨人たちが住むようになるだろう。」
と説得し、結局神々はトールに綺麗な花嫁衣裳を着させ大きなブリーシンガメンを着けた。ロキは
女に変身し侍女になってついていくことにした。スリュムの館について、料理が並べられた。トールは大食いで雄牛一頭、サケ八尾、三樽の蜜酒を飲み干した。スリュムは驚きすると頭の切れる侍女(ロキ)はフレイヤさまは何も召し上がらなかったと言う。スリュムは信じ込み口付けしようとして顔を見るとトールの恐ろしい目に驚き広間の隅まで逃げた。ロキは今度は一睡もなさらなかったと言う。スリュムはそれに騙され花嫁を清めるミョルニルを使う儀式をしようとミョルニルをトールのひざの上に置いた。屈辱にずっと耐えていたトールは怒りが爆発しスリュムの一家を容赦なくミョルニルで打ち殺した。