スループ
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するーぷ
軍艦の艦種であるが、時代により指す対象が異なる。
スループとは軍艦の一種であり、大きさとしては時代によってさまざまである。共通する意味として小型の軍艦と言うことで捉えられる。
大きさが小さいので、コルベットと同様、沿岸任務を中心としている。中国語では「帆船」と呼ぶが、ヨットも含まれており定義が非常にややこしい。
帆船時代の戦闘用艦艇(軍艦)は、概ね大きい順から「戦列艦」、「フリゲート」、「スループ」、「コルベット」となっていた。
この時代のスループはフリゲートをより小型化した軍艦で、主な任務は大型軍艦が率いる船団を護衛することで、現代の海上自衛隊で言う所の護衛艦のような役割を担っていた。しかし、軍艦が木造から鉄の時代になり機走が大幅に向上すると、武装が貧弱のスループでは役立たなくなり、次第に砲艦や海防艦という呼称になり使用されなくなった。
第一次世界大戦において航洋型の船団護衛艦の分類としてイギリス海軍で復活した。その安価で快速なスループが再び注目されるようになり、第二次世界大戦で、船団護衛艦のほか哨戒艦艇、植民地警備艦などの多様な性格の小型艦がスループの名で建造された。しかし、より量産性の高いコルベットやフリゲートに船団護衛艦の主力の地位は移り、再び消滅した。
2021年現在、新造スループを運用している海軍はない。
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