スレイヴ・ソード
すれいぶそーど
型式番号SX•NFR-02SEV。
雑誌企画『TYRANT SWORD Of NEOFALIA』に登場。
アナハイム・エレクトロニクス第13開発局「ネオファリア」が極秘裏に推進した「SE計画」の中で、モビルスーツ(MS)以上の機動兵器「ソード」として開発された機体。
ロールアウト時期は宇宙世紀0086年後半以降となる。
タイラント・ソードに続くソード2号機とされ、空間さえ歪ませるほどの超高出力を発揮する暫定的空間粒子消失制御システム「SEジェネレータ」を中核とする「SEシステム」を引き続き採用。基本設計もタイラント・ソードと共通のものとなっている。
反面、ソードの戦術兵器としての可能性の検証やSEシステムの信頼性向上に重きを置いて開発されており、タイラント・ソードでは3基装備していた推進用のSEドライブ・スラスターが1基に減らされるなど、単機での能力を追求したタイラント・ソードと比較して、全般に渡ってダウングレードが行われた。そのため、性能はタイラント・ソードの約40パーセントに止まっている。
また、その性質上、1機のみが製造されたタイラント・ソードに対してスレイヴ・ソードは少数が生産されている。
タイラント・ソードを中核とする「SEウェポン・システム」の一部として用いることも想定されており、実戦においては複数のスレイヴ・ソードがタイラント・ソード改“アグレス”からコントロールされる形で無人運用が行われる。
コントロールにはアグレスのパイロットとなるニュータイプの亜種「ネクスト・ワン」による思考制御が用いられ、ビットやファンネルのような一種のオールレンジ攻撃兵器と見做されている。
当初の計画におけるSEウェポン・システム内でのポジションは、タイラント・ソード(アグレス)の支援と護衛とされる。
主武装は携行式の熱弾ビームキャノン。タイラント・ソードが用いるSEジェネレータ式ビームキャノンと準同型の装備だが、出力は多少低減されている。
グリプス戦役中にネオファリアが行なったパプティマス・シロッコ率いる「木星師団」への攻撃に際し、2機がアグレスの随伴機として投入され、アグレスからのコントロールを受けつつ2隻のロンバルディア級巡洋艦などを撃沈している。
その後、SE計画中止とネオファリア解体に伴い、全機がアグレスとともに処分された。