概要
『アズールレーン』に登場するKAN-SENが敵となるセイレーンに変化した姿。基本的に人型セイレーンみたいな姿にされた(なった)KAN-SENのイラストだが、たまに「セイレーンの兵器に生体ユニットとしてねじ込まれる」パターンもある。
公式ではセイレーンと内通しているMETAも登場しているためか、「セイレーン化したMETA」という作品も見られる。
META化との違い
アズールレーン関係の闇堕ち用語には、もう一つ「META化」というものがある。こちらは公式の概念であり、この「セイレーン化」は非公式の概念であるという違いがある。
また、METAというのが必ずしも闇堕ちというわけではない点にも注意が必要である。
概念そのものとしても違いがある。セイレーン化という概念が「セイレーンに改造・洗脳される等してセイレーンの手先or仲間にされる」というものなのに対して、META化という現象がメンタルキューブに関係すること以外は現状原因不明であること、KAN-SENの内側から発生する現象であることが特徴である(アビータが絡んだ事件もなかったわけではないが…)。
要はMETA化が暴走フォーム、セイレーン化が闇堕ちフォーム、ということである。
関連イラスト
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他作品での類似表現
以降、原作のネタバレ注意
考察:セイレーン化は実際に起こり得るのか?
軍艦擬人化ものの大先輩である艦これでは「艦娘↔深海棲艦」という構図があり、両者には一定の互換性があることが公式設定で事実上明記されている。そのため、公式の描写として、「艦娘の深海棲艦化」と「深海棲艦の艦娘化」という現象がともに確認されている(アニメ版。ゲームでは示唆のみ)。
しかしアズレンでは、そもそもKAN-SENとセイレーンは全く別物であり、メンタルキューブ以外は共通点がない。そのため現状の公式設定を考えると、KAN-SENがセイレーン化するシチュエーションは、セイレーンに捕らえられるか、セイレーン製量産型KAN-SEN、通称「駒」として製造されるかのいずれかだと考えられる。
または、何らかの理由でセイレーンがKAN-SEN化した場合に両者の境界が曖昧化して起きる、くらいしか考えられないが、そもそもセイレーンがKAN-SEN化すること自体が「セイレーンのプレイアブル化」という事象であり、ゲームの世界観を考えるとまずあり得ないことである。…と、これまで長い間考えられてきた。
ところが2024年現在、事態が急変の予兆を見せ始めている。というのも、2023年頃から、「そのうちセイレーンもプレイアブル化するのではないか?」と推測可能な描写が現れ始めたのである。
クイーン・エリザベス(META)や旗風(META)などの、セイレーンと内通しているMETAの話をし始めるとキリがなくなるので、明らかに純粋なKAN-SENとセイレーンに関する内容だと断定できるものを3つほど例示する。
1つ目は、2023年末に実装された「TB育成」に伴い実装された、TB専用の秘書艦枠である。
詳しくは当該項目にて議論するが、TBの正体はセイレーンのボス、オブザーバー零ではないかと推測されており、現在TBの出自について注目が集まっている。そんなセイレーンの可能性が劇中でも疑われた(一度はミスリードだと思われたが後述の通りである)存在が、KAN-SENと独立して秘書艦枠を獲得しており、これがTBの事実上のプレイアブル化である可能性もある。
なにより、「TB育成」の主人公はほかならぬTBである。
2つ目には、2024年春のイベントにおいて、ユニオン上層部とセイレーンの内通が発覚したことである。
元来アズールレーンのストーリーは、「あくまで人類の意地でセイレーンと全面的に敵対する」というアズールレーン側と、「セイレーンに協力するフリをして、セイレーンから技術を盗みセイレーンの寝首を掻く」というレッドアクシズ側の手段の違いによる内乱を、セイレーンが煽っているというのがこれまでの描写である。そのアズールレーン側の代表であるユニオンの上層部が、敵対しているはずのセイレーンと内通していると明らかになり、劇中、リアルともに大きな動揺が起こっている。
そして、前述のTBを送り込んできたのは、ほかならぬユニオン上層部である。疑惑が復活するのも無理はない。
3つ目は、ユニオン上層部の恐ろしい秘密が発覚した直後、2024年初夏のイベントにおいて、謎のセイレーン「ミスD」が、どこかの並行世界のロイヤルやアイリスのKAN-SENと手を組んでいたことである。
一見KAN-SENに友好的にも見えるこの「ミスD」だがその正体はセイレーンの大物、アビータの一体だと推測されている。それがなぜ、META化していない、アズールレーン側のKAN-SENと手を組んでいたのかは不明である。非常に謎の多いイベントだが、あるいはこれが、「セイレーンとKAN-SENの共生共闘」という、ありえないはずの事象が起きた瞬間なのかもしれない。
またこのイベント以前にも、KAN-SEN側に友好的なように見えるセイレーンの個体自体は、コラボイベントなどでは目撃されていたため、「人類や並行世界をただの実験体や戦力だと思っていないセイレーン」というものが存在する可能性を否定しきれなくなっている。
以上のような状況が、短い期間で立て続けに起きている。そのため、「今後何らかの形で本当にセイレーンがプレイアブル化する」という可能性を否定しきれなくなりつつある。
それが現実になった時こそ、「KAN-SEN化したセイレーン」「セイレーン化したKAN-SEN」というものが、本当に現れる時なのかもしれない…。