クリエーター ハ ドコダ!
概要
初代と64に登場するステージ。両者の特徴はやや異なる。
初代作
アンドルフ軍に対する迂回作戦において最初に通行することになる宇宙空間。惑星コーネリアの周囲を覆うアステロイドベルトの一角がアンドルフ軍によって崩された空間となっている。
小惑星破壊艇ロッククラッシャーにより小惑星が破壊されつくされ、当初の計画通りここにコーネリアへ攻め込むための前線基地が建設されようとしている。
建設資材が既に持ち込まれており、けっこうな数の鉄柱が宙を舞っており、これが本ステージの基本的な障害となってくる。数はそれほど多くないのだがサイズがやたら大きいものばかりで、1つ1つを的確に回避しないと被害を受けやすい。
デフォ設定のコックピットビューは、それ自体は回避には向かないものの、行動範囲が広がるため安全なルートを通行しやすいし、回避が必要といっても反射神経で避けるものではなく的確な立ち回りさえ出来ていれば問題ないうえ、終盤は反射神経とかでは半ばどうにもならないような数の鉄柱が降ってくるので、見た目に反してハンデにはなっていない。
機体を立てる「クイックターン」や、一時的に進行速度を弱める「ブレーキ」をきちんと使えていれば、理不尽に見えるような難所でもあっさり抜けられるように出来ている。
問題はそれらのヒントが(他のステージと違って)一切語られないことであり、自分で解法に気づかないと壁になるパズル要素をはらんでいること。しかし当該ルートであるレベル2は、そうしたタイプの仕掛けがここ以降ごまんと登場するので、解法を探す癖をつけたい。
ボスは前述したロッククラッシャー。レベル1と違い、2箇所に4つずつ備えたレーザー砲台のうち片方を全滅させると近距離からミサイルを発射してくる強化点が厄介。
64
惑星フィチナあるいは惑星カタリナから来られる宇宙空間。Xの文字が不気味に浮かび上がるのが特徴(メイン画像)で、失踪事件の発生が多い。
フィチナ、カタリナ共に作戦終了=コーネリア軍の基地が破壊された結果やってくることになるため、お礼参りとも解釈できる。
アンドルフ軍はここで新兵器を開発していたが、完成直前に中枢が暴走した結果、基地は無残にも破壊され、結果としてSFC版のごとき鉄柱地獄と化した。
ファルコもその様に「ボロボロじゃねぇか…俺達より前(先)に誰が?」「敵の基地どころか廃墟じゃねぇか」と漏らしている。
時折、基地を突き破って巨大な腕のようなものが通り過ぎるが……?
唯一3つの分岐を持つステージであり、通常はボス戦でスリッピーが叩き落されるイベントが発生したか否かで作戦完了/終了が判定されるが、道中で突入できるワープゾーンを通過することでも作戦完了扱いになり、その場合通常の作戦完了ルートとは別のルートに行くことになる。これらは互いを選択することはできず、一方を達成すればその周ではもう一方を選ぶ事ができない。作戦終了ルートはどちらの条件でも選択可能。
また、この関係でスリッピーが離脱していても途中復帰してくる。
カタリナを経由した場合はビルが現れ、ワープゲートを少し撃ってゲートを開ける手伝いをしてくれる。なお、ワープゲートを発見したと報告するファルコは一切手助けしてくれない。
泥…おせっかい猫にミサイルを撃墜されてなかなか勲章が取れない方は、こちらからセクターZに行くのも手。
ただし、ワープゾーンはアイテムの類はなく、障害物が非常に多いので、ゾネスのようにボムをMAXまで貯めたりEXでのウイングの維持は困難。
HIT数を稼ぎたい場合は基地の外側から攻める右ルート、ワープしたい場合は基地の内側から攻める左ルートで。
このルート分岐直後、基地のスリットから敵機の待機部屋のような箇所に侵入ができる。ワープゲート側ではレーザーエナジーが手に入るので、ハイパーレーザーでない場合は獲得しておきたい。
基地内部で爆発が起きているため勘違いしやすいが、基地突入の際に起きる爆発は機雷が原因。
エリア6スタート地点と同じものなので、破壊してHIT数を稼ぐことも可能。
基地内部にほとんど敵はいないものの、ワープゾーンには敵が誘爆を狙えるくらいまとまっていることもあり、チェックポイントまでの稼いでおけば勲章獲得だけならどちらのルートでも一応可能。
スタート直後、画面中央に位置付けしているとペッピーが激突してくる事がある。エクストラモードでは当然ウイングがオシャカになるが、この時「周りをよく見るんだ」と叱られる。
自分が後ろから来ておいてそれはないだろう。
ボスはHVC-09だが、ワープゾーンを通行した場合は戦う事が無い。
シールドを半分ほど減らすとロボットのくせに死んだフリをしてきて復活をする。その後一定時間内に破壊できれば作戦完了だが、時間をかけてしまうとスリッピーが突撃して返り討ちに遭うイベントが起き、タイタニアに墜落したスリッピーを追って作戦終了ルートとなる。
登場時の合体シークエンス中、実は前方から流れてくるスペース・デブリの中には撃墜できるものが紛れてるので、稼ぎたい時は覚えておこう
64STORY
ペパー将軍「そこは敵の宇宙基地が、ある恐ろしい秘密兵器を開発中との情報が入っているが…」
フォックス「この目で確かめてみます」
作戦No.4
〜セクターX宙域〜
宇宙基地のナゾ
フォックス「全機、敵基地に侵入し、敵の秘密兵器を破壊する」
ファルコ「ちょっと、からかってやるか」
ペッピー「油断するな!」
基地周辺をパトロールする敵機を撃ち、侵入を試みるスターフォックス。
ペッピー「素速いなっ!?気をつけろ」
不意に現れた無人拠点防衛兵器・バイオニクスが立ちはだかる。
ファルコ「後ろから敵集団、速いぞ!」
ペッピー「まもなく敵基地だ。警戒しろ」
基地に近づくにつれ激しくなる侵入者への攻撃と、設置された機雷を抜けた先にあったのは、折れた鉄骨と基地外壁と思しきパネルの残骸だった。
ファルコ「ボロボロじゃねえか。俺達より前に誰が?」
進行するフォックスたちの眼前でパネルが閉じて行く手を阻むが、内部から腕のような物が突き破って道をつくった。
ファルコ「なんだ!今のは……」
立て続けに起こる異常事態にファルコも動揺する。
ペッピー「油断した 後ろにつかれた!」
ファルコの動揺に釣られたのか、フォックスは先行したペッピーの救助が遅れてしまった。
ペッピー「かなり食らった。まだ耳鳴りする」
(救助が遅れた場合。通常は「すまんフォックス」)
分岐右
ペッピー「基地の外側から攻めるぞ!」
スリッピー「前方に迎撃システム確認!来るよ!」
基地外部を進行する3機。
ペッピー「敵の新型兵器はどこにあるんだ!?」
侵入者に対する攻撃はあれども、それらしいものは見当たらない。
ペッピー「フォックス、前に出る。頼むぞ」
ペッピーが先行し、バイオニクスの編隊を引きつける囮となる。
フォックスの視界の端に先程の“腕”が再びよぎる。
基地の外縁を通り過ぎ、またもや目の前に残骸が映るが新型兵器は結局発見できず……。
(スリッピー離脱している場合
スリッピー「オイラを忘れちゃ、やだよ!」
フォックス「スリッピー!アーウィンはもう大丈夫なのか?」
スリッピー「オイラにとっちゃ、これくらい朝メシ前さ!」
)
ファルコ「ウッ!こいつは!?フォックス、後ろだ!」
ファルコの言葉に従い、注意を払った背後よりロボットの上半身とこれまで度々見かけた“腕”が飛来するとフォックスの眼前で合体する。
フォックス「こいつが新型兵器か?」
HVC‐09「破壊セヨ 破壊セヨ!」
スリッピー「敵シールド分析完了。モニターに表示するよ」
HVC‐09「私ハ 全テノ敵ヲ 破壊スル」
宣戦布告と共に、腕を振りかぶり、頭部からビームを放射する。
HVC‐09「オマエラモ 敵ダ」
スターフォックスを敵と認識し攻撃するがどこか様子がおかしい。
HVC‐09「クリエーターハ ドコダ!」
(3DS版では「私ノ クリエーターハ ドコダ!」)
フォックス「こいつ、なに言ってるんだ?」
両腕をミサイルのように飛ばすHVC‐09の不可解な発言。フォックスは知るよしもなかったが、ここセクターXの基地で開発中だったロボット兵器・開発コードHVC‐09は完成を前に中枢部分のプログラムが突如暴走。外部装甲を着けられる前に起動し、基地の崩壊の原因となったのである。
スリッピー「ヤッタ〜!」
フォックス「んっ?なにっ!!」
頭部が吹き飛び沈黙したかと思われたHVC‐09だったが、シールドを回復させ再起動する。
HVC‐09「シカイ リョウコウ」
指を振る挑発行為とともに、基地の残骸のパネルを投げつけてくる。
HVC‐09「破壊セヨ 破壊セヨ!」
ファルコ「なにが破壊せよだ!完全に狂ってやがる!」
闇雲に腕を振り回す、破壊衝動に支配されているとしか思えない動き。
それが停止した隙をスリッピーが好機と見た。
スリッピー「オイラにまかせな!」
ペッピー「コラ!スリッピー、無茶をするな!!」
スリッピー「わああああ、フォックス〜!!」
フォックス「スリッピー!!」
だがそれは狡猾な罠であり、突撃したスリッピーを叩き落としたHVC‐09は指を振る挑発をする。(※)
HVC‐09「敵ハ ドコダ」
HVC‐09は再度闇雲に腕を振り回すが、今度こそ完全に沈黙する時が来た。
HVC‐09「ワタシヲ カンセイ サセナサイ」
“敵の破壊”という目的に突き動かされた兵器の最期の言葉は“自身の完成”という創造を求めるものだった。
フォックス「ナウス、スリッピーの位置を確認できるか?」
ナウス「惑星タイタニアカラ 救難信号ガデテイマス」
ペッピー「タイタニアに飛ばされたようだ」
ファルコ「ったく、世話のやけるヤローだ」
惑星タイタニア。そこは古代文明兵器が今尚動き続ける、危険な禁断の惑星。
(作戦終了)
※この前にHVC‐09を撃破した場合は作戦完了、惑星マクベスへ。
分岐左(ワープ装置側)
ファルコ「どんな新兵器かお楽しみだぜ!」
侵入者を阻むように開閉をするシャッター群。その向こうにアンドルフ軍が輸送に使ったと思しきワープゲートを見つけたことをファルコが報告する。
ファルコ「前方にワープ装置らしきゲートを発見した!」
(カタリナ経由時はビルが基地の壁を突き破って現れる)
ビル「ゲートを開ける!援護してくれ!」
フォックス「ビル!無事だったのか」
ビル「あたりまえだ!ユーレイじゃないぜ!」
ファルコ「ここも安心できねえぞ」
鉄骨が突き抜け崩壊していく基地、
ファルコ「敵の基地どころかこれじゃあ廃墟だぜ」
否。既に崩壊していた基地だったもの。
ファルコ「よし!あと1つだ!」
3つ目を潜るが、いよいよ基地内部では小規模の爆発が発生し始めた。
ファルコ「モタモタしてると爆発に巻き込まれるぞ」
幸い爆発に巻き込まれることはなく、最後のワープゲートを通過する。
ビル「フォックス後は頼んだ 仲間の仇はとってくれ」
フォックスたちはセクターZへ続くワープゾーンへ突入するのだった。
余談
- 2つの作戦完了はどちらか一方しか選べないが、スリッピーが飛ばされてないのに作戦終了(タイタニア)を選べることについては、スタッフ曰く「ゲームだから割り切って」「せっかく上手くクリアしたのだから、好きな方を選ばせてほしいだろうと考えて」とのこと。
- 道中で敵に追われるペッピーを放置し、戦線離脱しなかった場合は「かなり食らった、まだ耳鳴りがする」と少しレアな台詞が聞ける。
- ワープゾーンに現れる画面ノイズのような敵の名前は「?」。冗談のようだが、公式ガイドブックにも載ってる正式名称である。