ゼスト(ホンダ)
ほんだのぜすと
「ゼスト」の他の意味についてはこちらも参照のこと。
2006年に登場。ザッツの後継車となる。
4代目ライフのプラットフォームを採用し、ゼストは若年層向けの軽ハイトワゴンという立ち位置だった(兄弟車のライフは女性ユーザーをターゲットにしていた)。
一時はライフを上回りホンダのドル箱となったが、次第にタントなどの「軽スーパーハイトワゴン」が台頭してくると共に売れ行きが急落。フルモデルチェンジが行われることなく、2012年で一代限りのモデルライフ6年で幕引きとなった。後継車はN-ONE。
全車インパネシフト型の4速AT(プロスマテック)と自発光式メーター(回転計付き)を採用。
グレードによってはスポーツサスペンションを装備し、走りへのこだわりを覗かせている。
また軽自動車で初となるサイド&カーテンエアバッグを標準採用し、衝突安全性評価でこれも軽で初めて6スターを獲得するなど、普通車顔負けの安全性もセールスポイントにしていた。
- 標準系
当初は廉価版の「N」、売れ筋の「G」、そしてオートエアコンやアルミホイールを備える豪華版の「W」の三本柱だったが、2007年に行われた最初のマイナーチェンジ時にGグレード相当の「D」に一本化。
それでも価格の安さを武器にするべく「スペシャル」で装備の充実と値下げを実施したり、スマートキーの装備や燃費の向上など抜かりなく行われた。
- スポーツ
ターボエンジンの設定もあるエアロ系グレード。当初は標準系の補完勢力としての意味合いが強かったが、最初のマイナーチェンジで立ち位置が格上げされた。ただし後述するスパークの登場に伴い、僅か2年でカタログ落ちとなった。
- スパーク
2008年に行われた二度目のマイナーチェンジで、それまでのスポーツに代わる上級モデルとして登場。前身のスポーツが大人しめの外装であったのに対し、鋭い目つきのヘッドライトや大型バンパー等の装備で押し出し感を強めた。さらに最上級グレードのWターボにはスポーツサスペンションが奢られ、走行性能をさらに高めた。
しかしこのグレードを一躍有名にしたのは、2010年に人気歌手の浜崎あゆみ女史とコラボレーションして販売された新車注文時限定オプション『Aスタイルパッケージ』の存在だろう。デカールやフロントグリルは一切ASSY販売が許されておらず、現在の中古車市場にもタマがあまり残っていないレア物である。
