演:牧冬吉
「秀忠様 徳川家をお守りできず 何のための伊賀者か!!」
にわのまこと著、漫画 変身忍者嵐X(カイ)第1話より
概要
主に1972年(昭和47年)4月7日より毎日放送・NET(現:テレビ朝日)系列で放送されたテレビドラマ『変身忍者嵐』の登場人物として知られるが、他にも石ノ森章太郎の『変身忍者嵐』(週刊少年マガジン連載)、『新・変身忍者嵐』(希望の友連載)、石川賢による作品『変身忍者嵐外伝』(冒険王連載)、にわのまことによるスピンオフ作品『変身忍者 嵐Χ(カイ)』(コミック乱連載)、その他、きだつよしによる『仮面ライダー響鬼』のノベライズ(講談社キャラクター文庫)にも共通して登場する。
忍者としての通称は名張のタツマキ(名張の竜巻)
なお名張は戦国時代には百地一族の根拠地として知られ、伊賀忍者の重要拠点の一つであったことで知られる。
テレビ版の演者は大忍術映画ワタリ、隠密剣士、仮面の忍者赤影(白影役)など数多くの時代劇出演で知られる牧冬吉氏
石ノ森章太郎版漫画においては少年マガジン版、希望の友版共に登場は途中まで
石川賢『変身忍者嵐外伝』の登場は第10章まで
にわのまこと『変身忍者 嵐Χ(カイ)』は未完であるため、今後の展開は不明
きだつよしの『仮面ライダー響鬼』のノベライズでは、既に初老ながら、鬼の里がある吉野へ幕府の密使として派遣され、そこでヒビキたち『鬼』と出会うことになる。
各作品の共通設定として
徳川家の命を受け、血車党と戦う伊賀忍者。
忍者仲間からは一目おかれる実力者だが、化身忍者や西洋妖怪などの人知を超えた怪人たちと対等に戦うまでには至っていない。
娘のカスミ、息子のツムジとともに、血車党の抜け忍となって戦うハヤテ(変身忍者嵐)の仲間となり、共に血車党と戦う。
テレビ版の設定
第1話にて血車党の化身忍者毒うつぼとの戦いに敗れ、捕らえられそうになるところを変身忍者嵐に助け出される。
以降、娘のカスミ、息子ツムジと共に血車党と戦うようになる。
伊賀の八方投げ(八方手裏剣を投げる)、伊賀のマキビシ固め、水遁の術、伊賀流縄縛り、忍法地降り傘、伊賀のつむじ隠れ、縄抜けの術といった、さまざまな忍術を使う。
戦闘時には作品世界における伊賀忍者共通と思われる黒の忍者装束を纏うが、前期には専用の茶系の忍者装束と着分けていた。
悪魔道人によって奪われた「忍者大秘巻」天・地の巻を無事に取り返し、元の持ち主である百地三太夫に返すために伊賀の里へ戻るが、大魔王サタンとの最終決戦の際には伊賀の五人衆を連れてハヤテの許へ駆けつけた。
石ノ森章太郎(週刊少年マガジン版)の設定
第1話『化身忍群、闇に踊る』のみ、娘のカスミと息子ツムジと共に登場。
化身忍者たちとの戦いに敗れ、体内に埋め込まれた蛞蝓(なめくじ)によって操られ、娘のカスミ、息子ツムジに襲いかかるが
その場に現れた変身忍者嵐によって気絶させられた後、体内に埋め込まれた蛞蝓を嵐が取り出すことで化身忍者の術から解放される。
以後の登場はない。
伊賀忍法タツマキという竜巻を発生させる術を使う。
石ノ森章太郎『新変身忍者嵐』(希望の友版)の設定
第2話『河童子ものがたり』より、第7話『虫愛ずる姫』まで登場。
娘のカスミ、息子ツムジと共に血車党の化身忍者かまいたちに襲われているところを変身忍者嵐に救われるのがハヤテとの直接の出会いとなる。
その後はテレビ版と同様、ハヤテとタツマキ、ツムジと共に血車党と戦う旅を続ける。
な本作品におけるタツマキの登場は第7話まで。
にわのまこと『変身忍者 嵐Χ(カイ)』(リイド社版)の設定
石田三成を中心とする西軍と戦うために父である徳川家康とは別動隊で中仙道を進軍していた徳川秀忠に使える伊賀忍者。
秀忠を狙って攻撃を仕掛けてきた化身忍者半裂(ハンザキ)と戦うものの叩きのめされる。
なおもその場で暴れる化身忍者半裂(ハンザキ)だが、その場に突如現れた変身忍者嵐によって撃退された。
だが、その後変身忍者嵐は力尽きてハヤテの姿に戻ってしまい、そのまま気を失ってしまった。
タツマキは秀忠の命を受け
同行していた娘のカスミにハヤテの手当てをさせる。
今後の展開は不明。
小説仮面ライダー響鬼の設定
血車党の壊滅後に幕府の命を受け、鬼の里がある吉野へ幕府の密使として派遣されたところを
ヤマアラシの姿をした魔化魍に襲われていたところをヒビキによって助け出される。
物語後半では『新血車党』との戦いにも参加する。