概要
イスラエルのIMI社(現・IWI社)から分離独立したIWI社が開発・生産された次世代のアサルトライフル。名称は、ガリラヤ地方のタボール山から取られた。正式名称のTAR-21は、Tavor Assault Rifle - 21st Century(21世紀のタボール・アサルトライフル)であり、今世紀を代表するアサルトライフルとして誕生している。
タボールが設計された背景には、アメリカ軍から格安で購入してイスラエル軍に支給されていたM16系統のライフルそして軍の一部に支給されていたガリルを置き換えることと、輸出用が主体として設計されていたガリルが旧式化したことにある。
本銃はブルパップ方式で、使用弾は5.56mmNATO弾、重さは3kg弱といい銃である。
ブルパップライフル特有の問題として従来のアイアンサイトは間隔距離が短すぎる為に効果的ではなく、ダットサイトやスコープなどしか有効に使えないという点があるが、あまり問題無いようだ。
一応後に非常用として折りたたみ式のアイアンサイトが追加された。
バリエーション
- TAR-21
オリジナル
- コンパクト・タボール CTAR-21
銃身長15インチのカービンモデル
- マイクロ・タボール MTAR-21
銃身長13インチのカービンモデル
- X-95
次世代型タボール
- タボール7
TAR-21を7.62mm NATO弾仕様にスケールアップしたもの
データ
全長 | 725mm |
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銃身長 | 460mm |
重量 | 2800/3300g |
口径 | 5.56mm |
装弾数 | 30発 |
イスラエルでは市街地戦が主な任務であり、長さがあるM16では取り回しが悪かった。
そこで銃身の短くM16並の威力をもったアサルトライフルが必要になった。その答えとしてタボールが開発された。
余談
タボールを最初に世に出した作品はバイオハザードII アポカリプスであり、ニコライ・ジノフェフ軍曹を筆頭にU.B.C.S隊員の制式装備で使われている。
隊長のカルロス・オリヴェイラはIMI社のガリルを使用していた。