タンデム(tandem)とは二人乗り、とりわけ自動二輪に二人乗りすること、またその二人を指す。また、それに適したシートをタンデムシートという。
タンデムが可能な車輌と資格
二人乗りが可能な自動二輪は道路交通法で定められており、排気量125cc以上の原付二種(俗にいう狭義でのスクーターで、二人乗り可能なものを見分けるために△マークが取り付けられている)及び排気量125cc以上のオートバイである。また、タンデムシート、タンデムバー、そしてタンデムステップの三点が搭載されているのが条件である(一定の排気量以上でも1人乗りのものもある)。ハンターカブのようにリアボックス用の荷台に乗るのも法律上は問題はないらしい(乗り心地はともかく)。
また、二人乗りが可能なのは二輪免許を取得してから1年経過してからであり、これは初めて取得した種類(大型や中型)を一切問わない。更に高速道路を走行する場合は20才以上かつ、免許取得から3年経過してからの、排気量126cc以上の二輪である(125cc以下は高速道路走行禁止)。
無論、二人乗り禁止区間での二人乗りはどんな資格や車種であっても違反になるので注意。
乗り方
よくフィクションやリアル社会などでもカップルや夫婦などが、ライダーの肩や腰に手をやったり、抱きついたりして乗っているシーンが見られたりする。互いに身体を密着させて同じ体験を共有しやすいことで親密度が高まり、男の間で、恋人を乗せてのタンデムツーリングは一度はやってみたい憧れでもある(pixivではノーヘルでの二人も多い)。
だが、これは推奨されない乗り方(法律違反ではない)。タンデムバーと呼ばれる後方の手すりを握って乗るのが正しい乗り方であり、そうしないと体重がかかるのでライダーに負担を与えてしまう。
ただし、タンデムバーを使った二人乗りは、直線道路はともかく、ワインディングや高低差の激しい山道などを走行する際にはライダーの妨げにならないように、タイミングをとって身体を傾けなければならなく、ある程度の経験と勘が必要である。
ちなみにサイドカー牽引での二人乗りはタンデムとは言わない。