イギリス海軍は戦間期、第一次世界大戦中に使用された旧式のC級、D級軽巡洋艦の一部の備砲を高角砲に変更して、防空巡洋艦とする改装を行った。その改装実績をもとに世界初の新造防空巡として建造されたのがダイドー級である。
アリシューザ級軽巡の船体を流用するなど経費節減に努める一方、対空砲の配置など改装防空巡の問題点を解消するよう努めた。
しかし欠点として主砲となる13.3cm両用砲の供給不足に悩まされることになり、建造された11隻中計画通り連装5基搭載したのは6隻、連装4基と10.2cm単装高角砲1基を搭載したのが3隻、さらに駆逐艦用の11.4cm連装高角砲4基したのが2隻とバラツキがあった。
改良型のベローナ級も含めて16隻が建造され、大戦中の激戦期に竣工したため損害も多く、ダイドー級4隻とベローナ級1隻が戦没している。