概要
ヴィシュヴァカルマンと同一視される事もあるインド神話に登場する工巧の神にして、ヴェーダ神話における創造神。
胎児が望まれた時にその力を発揮する人間や動物たちの肉体の形成者であり、創造だけではなく天地のあらゆるものを飾り付けたりもできる事から、ガルバパティあるいは「胎の主」と呼ばれる事もある。
神々の飲み物である「ソーマ」を入れる盃を作りだしたことからソーマの守護者とされる事もあるほか、インドラがヴリトラと戦う際に用いた武器『ヴァジュラ』の製作者であるが、元々ヴリトラは自身の息子であるトリシラスを殺したインドラに復讐する為に造り出したともいわれている。
なお『マハーバーラタ』とその補遺である『ハリ・ヴァンシャ』では太陽神とされ、聖仙カシュヤパと女神アディティの息子とされているという。