概要
ピュエラ・ヒストリア チベットのラクシャーシー編に登場する人物。紫髪のツインテールが特徴の少女で、ヘルカと同じ日に生まれた幼馴染。
一人称は「あたし」で一見すると気の強そうな印象だが、幼い頃は引っ込み思案だった。
かつて土砂崩れでヘルカと共に洞穴に閉じ込められ、ヘルカが運良く出口を見つけて脱出した事で彼女がラクシャーシーとして崇拝されたが、皆があまりにヘルカに縋りつく様を目の当たりにし、ヘルカが特別な存在として扱われた末にチベットの為に犠牲になる事を危惧する。
モンゴル軍によって故郷を滅ぼされるとヘルカ共々高僧ラマに引き取られ、尼僧院に所属。しかしラクシャーシーの力をもってしてもモンゴル帝国に敵わなかったことでラマ率いる尼僧院僧からラクシャーシーの存在を否定され、彼等を追い出して院長となった。
自身が特別な存在となり、モンゴルとチベットの争いを終わらせられればヘルカは普通の女の子で居られるという思いからだ。
未来から∞いろはの概念を回収しに来たラビ、サーシャ、うららと出会うと最初は疑いの目を向けたものの、ヘルカを守る手伝いをお願いする。
ドルマの思惑は外れ、尼僧院がモンゴルのドロアダイに襲撃されるとこの場を収めるべくヘルカが魔法少女(ラクシャーシー)となってしまう。
その後は和平の道を探るべく、チベット有数の白い丘の教団に入団。座主からは尼僧院との繋がりが必要であると言われ、尼僧院への援助を条件に教団とヘルカとの橋渡しを引き受けた。
しかしヘルカが教えを広めていった影響でモンゴル内で同士討ちが多発し、ドロアダイによってヘルカ教を信じる村を焼き払われた事にショックを受けて自身もヘルカに縋り付いてしまう。
これを見かねたヘルカはモンゴルの地にてドロアダイとコデンと会談することとなり、ドルマはこれに立ち会うも、ヘルカは今までの争いは自身が仕組んだものだと告げ、モンゴル軍からの憎しみを買っていく。
当然ドルマはヘルカを擁護するのだが、証人として元ラマ達が来たことで処断が決定してしまう。
ヘルカの真意はそもそもの争いの元凶である象徴の魔女をおびき寄せることで、ラビ達の協力を経て魔女は倒されたものの、ヘルカの魔力が切れたことでモンゴル軍の信者は正気に戻り、絶体絶命の危機に立たされる。
そしてドルマはヘルカを抱えて逃走し、偶然にもヘルカの思い出の花である青いケシの花畑に到着。ヘルカから思いを告げられたのも束の間、モンゴル兵に見つかった事で恐怖に怯えるも、抱擁しながら笑いあった。
ヘルカが捕らわれたことで自殺を試みるも失敗。座主の取り計らいでドルマもラビ達も処罰を免れたが更に3日後にヘルカの死を知ってしまい、ヘルカが人々から悪女と伝えられていく事で再度モンゴルへの恨みを募らせそうになる。
しかしラビからは「未来の本にはヘルカの名前の代わりにラクシャーシーという言葉が記されている。これは現状と違う解釈ができるのでラクシャーシーの意味を変えられる」という可能性を示され、ドルマがヘルカの真実を後世に伝える事となった。
その後はヘルカの教えを広める一貫で経典の翻訳の効率化のためにモンゴルとチベット共通の新たな文字を広める傍ら、ヘルカの真実を記した碑文を各地に建てていった。