象徴の魔女。
その性質は、啓示
抗えない使命を帯びているかのように、ひたすら繁殖を続ける魔女。
意識を持たないので、出自や年齢はわからず、何をしたいのかも考えたことがない。
ただ、自分を増やしたいという空疎な行動原理に従って、今まで増やしてきた自分の分身と連携しながら更なる分裂を続けている。
しかし、繁殖以外の意思がないので、いくら数を増やしても、見つかると簡単に潰されてしまう。
ゆえに魔女にとっての栄華はほど遠い。
(『マギアレコード』内の魔女・ウワサアーカイブ#181より)
抗えない使命を帯びているかのように、ひたすら繁殖を続ける魔女が成長した姿。
硬質な羽を増やして空を舞う力を手に入れつつ、3つの時代を見渡せる能力も身に付けたが、増えることだけが行動原理なのは成長前から変わっていない。
無意識にリスクを排除するようになり、他の自分に危機を知らせるような行動をとるようになったものの、成長していない魔女には、その意図を汲み取ることができないので、なんの意味もなしていない。
(『マギアレコード』内の魔女・ウワサアーカイブ#184より)
抗えない使命を帯びているかのように、ひたすら繁殖を続ける魔女が成長した姿。
他の時代に生きる自分に危機を知らせても意味がないことに気づいた魔女は、ようやく状況を理解すると、地に足をつけながら5つの時代を見渡すようになった。
誘導することを覚えた魔女は、5つの時代を見渡しながら他の自分が成長できる可能性を見出すと、危機を知らせるのではなく一瞬だけ体の自由を奪い、向かわせたい方へ促すようになっている。
(『マギアレコード』内の魔女・ウワサアーカイブ#185より)
抗えない使命を帯びているかのように、ひたすら繁殖を続ける魔女が成長した姿。
繁殖のために親である魔女を最上にするため、自分を食わせることにした他この魔女は、自身が最上の食事となるために、他の魔女を誘導して自らが食らい続けてきた。
成長を果たした魔女は黄金の羽で浮遊し、7つの時代を見渡せるようになったばかりか、陰陽の概念を中和させたクセのない最上の一品となった。
高らかなラッパの音色は、自分を生み落としてくれた親の魔女に向けられている。
(『マギアレコード』内の魔女・ウワサアーカイブ#186より)
現代に至る悠久の時代すべてに干渉しながら自身の繁栄を極めようとしている魔女。
魔法少女の宿命を覆すシステムに干渉して世界を覆う皮膜を取り込んだことにより、魔女の体は大地に広がる1つの都市となり、結界は地球を包むほど広大になった。
過去と未来へ自身を波及させ、どの時代にも自分という個しかない状況を作るまであと1歩となった魔女は、最後に∞の力を取り込もうとしているが、自分では身動きが取れないため、己の分体に頼るしかなくなっている。
概要
神浜市に出没する魔女の一種。サービス開始時点では使い魔が登場するのみで、その容姿や詳細な設定(性質、真名など)は不明だった。
プロフィール
出演作品 | マギアレコード |
---|---|
分類 | 象徴の魔女 |
真名 | 株分け:10^21→10^23→10^25→10^27 |
真名 | 親:10^243 |
元の魔法少女 | 不明 |
性質 | 啓示 |
手下 | 象徴の魔女の手下(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ) |
キャラクターデザイン | 劇団イヌカレー(泥犬) |
外見
最初の株分けは太陽のような球体を中心に抉れている立方体の大理石の柱に手足と翼が生えたような姿で、大きなラッパと天使の輪のようなものを持っている。
ヴィークのワルキューレ編以降で登場したものは以前のものとは姿が違う。
三つの惑星を中心に抉れている三角系に手足が一本ずつ、翼が三枚生えたような姿で、口が三つのラッパと菱形の天使の輪を三つ持っている。
パクス・ロマーナの恋人編では第三の姿が登場。胴体は正八面体に変わり、惑星、翼、天使の輪、ラッパの口、円盤が五つに増えた。
Pillar of Tomorrowでは第四の姿と親が登場。前者は太極図の頭部を中心に七つの光輪と円盤、翼がありラッパの口も七つ。
後者はかなりの巨体。城のような下半身を持ち、複数の使い魔の出入口を発生させる。上部の黄金の像が本体及び弱点だが、レーザーを発射するうえ生半可な力では傷一つすらつけられない。
特徴
自らの身体で押しつぶすほか、ヨハネの黙示録の天使のようにラッパを吹くと
第一の姿は隕石を降らせる。
第二の姿は緑に燃える星を落とす。
第三の姿は金色のイナゴを発射する。
第四の姿は鉢を落とす。
親の魔女はレーザーを放ったり金色の第一の株分けを降らせる。バトル画面ではキモチ戦のごとく6ターンの制限があり、1Tと4T目にマギアを放ち自身の攻撃力を上げる。また5T目にはヴァリアブルとダメージカット無視を付与。属性は無。
経歴
メインストーリー第二部12章中編で、千鶴によって言及される。
千鶴は水名露が魔女になるのを助けられず、さらに城の地下に潜んでいた象徴の魔女に挑んだものの倒せず、千鶴も魔女化したという。
なお11章で露は魔女化する寸前、「手を取り合うぐらいなら、東の人間を恨む象徴として水名城に根を…はる…」と発言している。
上記の千鶴・露の発言から、この時点では「象徴の魔女=魔女化した水名露」と考えられていた。
『ピュエラ・ヒストリア 神浜の戦神子編』において、魔女になった露が他の魔女に取り込まれ、その魔女が千鶴を負かしたことが判明。
ストーリー後半で史実のものとは別の個体としてようやく登場。巧生の人々を操っていたが、鶴乃とさなに発見されて倒される。
なお魔女の手下及び結界は神浜にも居る訳だが、大元の魔女が現代まで生きられるはずも無く、神浜から来たのではと推測されている。
その後アレクサンドリアの蜃気楼編でも第一の姿が登場。エボニーの魔法少女ストーリーでは魔法少女になったばかりのエボニーが初めて戦った魔女とされ、蜃気楼編のストーリー後半ではエボニーが属するメトの一族の長老を操り、自害させた。エボニー曰く「散々食い物にされてきた魔法少女達の無念による報い」。
ヴィークのワルキューレ編では今までのものと違う姿で登場。ハーラル軍緒戦勝利後、オルガを結界に取り込み、プロミストブラッドが駆けつけたところで逃走した。
その後全てを失い魔法少女になったオルガの前に再び現れ、結菜達に倒されたと思われる。
チベットのラクシャーシー編でも第二の姿で登場。この話では互いに憎しみあわせることでモンゴル帝国とチベットとを争わせる黒幕として扱われており、ヘルカは自らに憎しみを向けさせることで魔女をおびき出させた。
ヘルカは単身戦おうとするも歯が立たなかったが、駆けつけたラビ達の協力を得て倒す事ができた。
邪馬台国の跡目編でも第二の姿。邪馬台国の作物や家畜を枯渇させ、トヨの身体を苦しめていた。
ヒミコが仕掛けた狗奴国との戦の最中、村を救おうと活動していたレナ&かえで&ももこ&トヨの前に気配を現す。
レナ達は苦戦したが、魔法少女になったトヨが撃破した。
パクス・ロマーナの恋人編では序盤で第三の姿が登場。古代ローマのポンペイの火山噴火で多くの人が犠牲になる末路を繰り返しており、ひめな達がやって来たことで行動を活発化。ポンペイの歴史を不安定化させる。実力のほうもネオマギウスより強く、一度倒されても復活したが最後はネオマギウス全員の連携によって敗れる。
現代神浜編では1話から各話の終わりに謎の存在の姿が出て姿を変えていくが、象徴の魔女に似た円盤がある事から最終的に象徴の魔女の最終形態が登場すると思われる。
そうした中、かごめがみことの記録から「これまで何度も見てきた魔女が近くにいる」と告げられ、そのことをやちよたちに話すが反応は感じ取れない。そこでみたまやヨヅルが集中して探ると微弱ながら反応があり、やちよが空間を切り裂くと結界が見つかるも、そこには使い魔しかいなかった。
だが、これが重大な2つの可能性を孕んでいたことが分かる。一つはこの使い魔は調整に用いる魔力の塊、すなわち魔法少女のステータス強化で使うジェムを落とすこと。ここからみたまとリヴィアはこのジェムを使って調整していたことから、象徴の魔女の魔力に馴染んでしまい、その魔力反応に気づけなくなっているという可能性を推測した。
そしてもう一つは使い魔を倒したことで神浜にあったいろはの概念が回収できたこと。これは魔法少女が感知できないことをいいことに、以前から使い魔によって知らない間に概念が奪われていたという可能性である。
更にかごめはみことから聴かされた魔女の詳細を語る。魔女も使い魔も古代から存在しており、親の魔女は自身の分体を作って操るだけでなく、時間すら飛び越えられる。
その能力で世界中で繁殖しているが、時間干渉に力を割いているため歴史を変えるほど強くはないとのこと。
神浜市では今でも水名城の地下に住む象徴の魔女が自身の力を蓄えつつ、いろはの概念を奪っている事が確定した。
その個体はやちよ達に倒されたものの、∞いろはが復活した瞬間に彼女の中に隠れていた大元(各話の終わりに出たシルエットの正体)が姿を表し、いろはとやちよを取り込み空一面に結界を発生させ浄化システムをも飲み込み、いろはの概念を奪った他の分体を回収しに向かう。
Pillar of Tomorrowではその身体を巨大な城へと変化させ、無数の使い魔や株分けの魔女、そして親の魔女自身もレーザーで魔法少女達を迎撃する。
一方で∞いろはの力を悪用し、体内のいろはとやちよに昔の魔法少女達の凄惨な末路を見せつづけ、精神的に追い込んでいく。
元の魔法少女
Pillar of Tomorrowにて少しずつ明かされる。
かつては不毛の砂漠に生きる一族の出身で、キュゥべえに一族の繁栄のための肥沃な楽土を願い自らの夢を実現させたが、分かれていった一族が何処かで大元の一族の話を聞きつけ、土地を巡る争いを起こしたことで自身の願いを後悔した(史実通りだとすれば絶望して魔女化したのは間違いなくこの辺りだろう)。
だが自身の魔女が世界中を結界で覆った未来から来たやちよから「魔法少女達の未来は私が切り拓く」と説得され、希望を託す。
余談
攻撃手段や容姿は旧約聖書に登場する「終末を告げる七つのラッパを持つ天使」を彷彿とさせる。
その点から真名の読み方もイタリア語の「7」に由来する「10^21(ゼタ)」と読むのではないかという考察の声もある。
よって以降の姿の真名の読み方は「10^23(モル)→10^25(バスク?)→10^27(ロナ)→10^243(レサ?)」と思われる。
もっとも…この様な事態が起きたのは過去の魔法少女の記録まで無理にまとめようとしたいろは本人達のせいである事はやはり否定出来ないが…
(エピローグで本人も言及し、みことも過去の魔法少女達の希望が未来に生かされただけでも良かったと言われ、そもそも灯花とねむがいろはの幸せを想うあまり提案したとされる。)
関連タグ
魔女(魔法少女まどか☆マギカ) 象徴の魔女の手下(Echo)
女王の黄昏:同じく巨大な城の身体を持った魔女。
ドッペル(マギアレコード):命名法則から啓示のドッペルと導き出せる。