概要
ニコライ堂という通称は日本での正教布教に大きくかかわった聖職者ニコライに由来する。彼はこの教会堂の建築にも寄与した。
東京都千代田区に建つ正教会の教会堂。日本ハリストス正教会に属し、首座主教座大聖堂、という位置づけにある。
ちなみに母教会にあたるロシア正教会の首座主教座大聖堂はモスクワの救世主ハリストス大聖堂である。
首座主教とは日本正教会のような自治教会や独立教会といった国や地域ごとの教会コミュニティの代表を務める聖職者のこと。
このことからもわかるようにロシア正教会と日本正教会は同じ信仰を持つ別組織である。
日本の正教徒コミュニティの中心的教会であり、NHK等のテレビ番組でも度々登場する。
教会建築としてのニコライ堂
正教会の教会堂は特定の聖人や、聖書やキリスト教に関連する歴史上の出来事を記憶する名称を持つ。正式名称である東京復活大聖堂の「復活」とは、新約聖書にしるされた,イエス・キリストが十字架刑で死亡した後三日後に復活した出来事を指している。
1891年に完成したが、当時の姿は現在のものとはやや異なっている。関東大震災の折に大部分が損壊し、そこから復元する際に安定性・耐久性を見越したマイナーチェンジが行われた。