概要
ニューナンブは、戦後に日本の新中央工業で開発された公用拳銃のブランド。
平たく言えば「お巡りさんの銃」である。→「ニューナンブM60」
新中央工業の前身の中央工業は、銃器開発者の南部麒次郎(Wikipedia)が設立した企業が数社と合併して成立した企業で、旧・日本軍などへ拳銃を供給していた。
終戦とともに活動停止状態となったが、警察官への拳銃支給など小型火器の需要が生じたため新中央工業として復活。これに因んで同社製の銃に「ニューナンブ」の愛称が使われた。
ニューナンブを冠する銃は複数種類が試作されたが、量産されたのは警察庁や海上保安庁などに採用された38口径リボルバーの「ニューナンブM60」のみ。
他に、オートマチックピストル、短機関銃、22口径競技用などが試作されたが、採用されなかった。
新中央工業は1975年にミネベア(現・ミネベアミツミ)に吸収された。
工場は「ミネベア大森工場」となったが2013年末をもって閉鎖され、防衛関連用の装備品生産は「松井田工場」(安中市)に移った。