・・・お前を否定するものは幻影。・・・心なき者どもが施した呪い。
・・・元よりお前は知っていた。・・・知っていながら怯えてきた。
・・・言われた通りお前は死ぬのか? ・・・お前はどちらに従う?
幻が吐く呪いの言葉か? お前自身の魂か?
【契約】・・・我は汝、汝は我。禁断の叡智は開かれた。
いかなる謎も幻も、もはやお前を惑わせない。
概要
『ペルソナ5』に登場する佐倉双葉の初期ペルソナ。CV:悠木碧
対応アルカナは『隠者』。P3以降 恒例となったサポート特化型ペルソナ。
天才ハッカーである双葉のスキルを異世界でも活かせるようにし、敵を解析・ナビする後方支援役スキルを担う。戦闘以外にもパレス・メメントス内のナビやハッキングも可能。電子機器は軒並み使用不可となる異世界で双葉だけがPCを使用できるのも、このペルソナのおかげと考えられる。
基本的にサポート専用だが、総攻撃チャンスでは稀にネクロノミコンから爆弾を落とすレア演出が見られる。
ヨハンナと同様に使用者が乗り込むタイプであり、ネクロノミコンの場合は触手で双葉を引き込む方法を取り、コックピットからデバイスを操作する事で仲間達に様々な支援を行う。
ちなみに進化後は、前シリーズでのファンにとっては感動ものでありとある人物の声優や行動が非常に納得出来るものである。
モチーフ
『ラヴクラフト』の創作、クトゥルフ神話における強力な魔道書『ネクロノミコン』。
ネクロノミコン自体は「書物」だが、双葉のペルソナは本ではなくてっぺんに異形の像を備えたUFOであり、どちらかというとクトゥルフ神話に描かれている異形の神々をベースにしているように見える。
ペルソナ発動中、双葉はUFOの中のサイバー空間で怪盗団にナビゲートを行っている。
所属アルカナの「隠者」にはズバリ「精神」や「助言」といった意味が込められている。
ネクロノミコンは様々な叡智を齎す一方で、精神を狂わせるなど読者を悲惨な目に合わせる書物として活躍しており、クトゥルフ神話TRPGでもSAN値を持っていく特級呪物としてもお馴染み。
こうした2つの側面がトリックスターや悪女などが揃う怪盗団のペルソナに並んでいる所以であろう。
また、このアルカナはとある理由から心を閉ざし、引きこもり生活を始めた双葉の性質を表しているとも言える。
原典はアル・アジフというが、アッパー版『ペルソナ5ザ・ロイヤル』にて双葉の新ペルソナとして「アル・アジフ」が登場する事が公式から発表されている。
ナイス余談だジョーカー!!
副島成記氏によると双葉にとって魔道書・ネクロノミコンは、世界を一変させるアカシックレコードや壮大な陰謀論などと同一に真実だと信じているものであり、その上でSF好きな双葉は宇宙や電子の世界にも真理があると考えているなどを関連させてデザインされた。またネバダ州にUFOが墜落したことにも憧れていることも含まれている。
ただ、そのままでは本来の意味合いからかけ離れ過ぎてしまうので、ネクロノミコン的要素とイメージとして上部にガーゴイル像を置いた。外面に描かれている文様はハイテクでギーグ感あるものとナスカの地上絵、ボイジャーのゴールデンレコード、遺伝子配列など双葉の真実だと思うものを混在させて表現したらしい。
双葉の覚醒は他の怪盗団メンバーとは違い、自身のシャドウと対面し対話後にペルソナへと変化する・・・という「ペルソナ4」を思わせる演出となっている。また、ペルソナ5恒例の仮面をベリッと引き剥がすシーンもない(頭痛はあるが、シャドウがペルソナに変化するため瞳も金色にはならない)。
覚醒後に仮面をつけずにUFOに乗っているのが確認できるため、「仮面がペルソナに変化する」という基本設定は他のペルソナと変わらない様子。