バガラームキー
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ばがらーむきー
インド神話に登場する女神の一柱。
“マハーヴィディヤー”と呼ばれる十大女神の一柱である知恵と戦いを司る女神。
一説によればヴァイシャ―カ時(4月~5月)の神月から8日目に降誕したとされ、その姿は黄金の顔に3つの眼を持ち、宝石と三日月の王冠で頭を飾り、黄色の衣服を着ている姿で現される。
礼拝者や礼拝者に敵対する者たちの誤った思いや信念を打ち砕く女神とされており、敵を支配し勝利へと導く存在とされ、黄色の蓮が咲き誇る甘露の海の中の黄金の玉座に座り、左手で敵の下を引き出しながら、右手に持つ棍棒で相手を打倒そうとする姿で描かれることもあるが、その表情は憤怒や威嚇する様な表情ではなく穏やかに微笑んだ表情となっている。
また恐ろしい顔の内側には優しい母のような一面も持っているとされており、人々の抱える争いを鎮めるだけではなく、敵対する者への訴訟や競争を成功へと導く力を授けたり、邪悪な存在を退ける力を持つといわれ、心の傷を癒し、自身の嫌な部分を治してくれるともいわれているほか、手術や事故を克服する力も授けてくれるといわれている。
なお、名前の“バカラ”とは馬勒という意味し、“ムキ”とは顔という意味で「馬勒の顔を持つ者」、即ち敵を捕らえて支配するという意味とされる。
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