バック・アロウ(キャラクター)
ばっくあろうのしゅじんこう
壁の外から来たというその男の名は・・・?
『俺の名はアロウ!!!バッキャローのバック・アロウだ!!!!』
『光ってるのを美少年って言うのか?』
概要
本作の主人公。「壁は神」と言われてるリンガリンドの壁の外からラクホウに乗って舞い降りた謎の男性で記憶を全て忘れているが、唯一「自分は壁の外からやってきた」という事だけ覚えている。
エッジャの村一番のお調子者のビットから「バッキャロー」と言われ、その場のノリで名前が「バッキャロー」から「バック・アロウ」となった。リンガリンドの住人とは異なり、名前の順序が姓・名となっている。
アロウの目的は壁の外に帰る事のみで、エッジャ村の住人達と共に超巨大城塞戦艦『グランエッジャ』に乗り込み、壁の外を目指すことになった。
アタリーから貰ったパンツを始め、義理人情にはかなり厚く、基本的に明朗快活で良くも悪くも自分に正直な性格で、面倒見も良く、頭はよく回る方で、自分の非もきちんと認められる。
アタリーがガライ達が約束を破る気でいる事に1人気づいてた事でアロウを逃がそうとしている事に、「そんな事をしたらエッジャ村の立場が悪くなるからやめろ」と諌めたり、エルシャに「夢を見る事がそんなに悪い事なのか?」と論したり、自分の命を捨てようとしたレンに「お前のやろうとしていた事はただの自己満足だ!だから自分に何が出来るか血反吐を吐いてでも考えろ!」と説教したりと、ちゃんと正論が言えるタイプの人間でもある。
自分の信念を機装顕現(具現化)した物体「ブライハイト」の『ムガ』を操る。信念は不明である。
いくつもの戦いを経験したことによって、最初はカイにかませ犬扱いされる程あった実力差も互角以上に埋まる程になった。
そしてグランエッジャ城塞戦艦国建国後は、新たに「グランエッジャ城塞戦艦国外交大使」の肩書を貰う事になった。
ここからはネタバレを含みます
レッカ凱帝国にて、自分がリンガリンドを滅ぼす者である事を記した予言を聞いて、それに思い悩ませながらも、リンガ教団の誘い及びレッカ凱帝国とリュート卿和国の空中城塞の挟み撃ちを避ける為にグランエッジャと共に壁の外のエピタフマウンテンに向かう事に。
そしてそこで正体を現したルドルフの策略により、封印された力を強制的に開放させられ、リュートの軍勢を消滅させてしまう。
アロウの正体は、「神」の手によってリンガリンドに送り込まれた「リンガリンドの殲滅者」だった。
自身も殲滅者の力に抵抗しながらシュウの作戦に懸け、バインドワッパーを破壊して貰うが、ブライハイトから降りても力は健在でありシュウを消滅させてしまい、それを嘲笑ったルドルフに逆上してワッパーを復活させてしまう。
そしてシュウを失い、殲滅者の力に振り回され、深い絶望に晒されているアロウをゼツが「滅びを望むくらいなら足掻いて「神」を出し抜け」と一喝。そしてリュートでの3大国の共闘によってルドルフを追い詰めるが、ルドルフの策略によって殲滅者の記憶を流し込まれ、ゼツに致命傷を与えてしまう。
そしてゼツまでも殺した事による更なる絶望に支配され、美少年共和国で進化したカイに自身を殺して貰おうとするが、そこに消滅したふりをして「神」の領域に向かっていたシュウが帰って来た事により、データを書き換えられ殲滅者の力が消滅し機装顕現も自由に行えるようになる。
ルドルフの策略だったとはいえ、ゼツを殺した事に変わりはない為、レッカはアロウを連行しようとするが、そこが美少年共和国の領土であった為、ブルーが「我が国の領土で、自分達の建国の恩人であるアロウを無理矢理国外に連れて行く事は我が国の主権を侵害している」と言い放ち、続いてゴートが「他国の領土で我が物顔に振る舞う事はレッカの義が通るのか」と言い放った事でレッカも思い留まり、間髪入れずにシュウも「神」の領域で得た情報と引き換えにアロウの身柄の保証を得た。
世界の真実を知った事で全員が「神」がいる領域へ向かおうとする中、殲滅者として人を殺してしまった事や、これまでの自分の行動が本当に正しかったかと迷うが、それを見かねたカイが決闘を申し込む。そして決闘の中でアロウも思考を続ける。
(何故だ…?何故俺は生きてる?何故剣をかわす?どうなっても良いと思ってたのに。
…そうか!俺は…!)
「死ねない!
俺はずっと迷っていた。
殲滅者として生まれたのが俺の正体なら…このリンガリンドでお前達と共に戦ってきた俺は何だったのか?
必死で生きようとするお前達を手助けしたい。そう思っていた俺は嘘っぱちだったのか?
だったら…俺がここにいる意味は何なのか?
だがやっと分かった!俺にバグがあるとして、それを決定づけたのはアンタ達だ!
エルシャ。アタリー。ビット。シュウ。レン。カイ。フィーネ。プラーク。
ここで出会った連中…いや!このリンガリンドに生きる全ての人々の、生きようとする強い意志。
それが俺を変えたんだ。殲滅者から…救済者へ!
お前達のお陰で俺は俺になった。この世界を守る為に。
俺はリンガリンドを支える。その為にも!
俺が消した命の重さも受け止める。全てを!この手で!」
今の自分が存在するのはリンガリンドで関わってきた人達のおかげであると気付き、リンガリンドの「殲滅者」ではなく「救済者」として進む決意を固める。
そしてカイの剣を砕いて、そのまま殴り合いに発展する。
「「神」が…この世界を破滅させようとしても。俺が!そんな事はさせねぇ!」
カイ「お前にその様な力など!」
「ある!俺は…お前達全員の、生きる意志の塊だ!
リンガリンドの信念!そのものなんだ!
…その中にもゼツがいる。」
その言葉にカイも気が済んで決闘は中止。アタリーとエルシャに抱き着かれ、「私達の道もアロウが作ってくれたんだよ」と感謝の言葉を貰い、ビットにも冗談を言って、3人にこれまで通りの笑顔を向けた。
「全てを救う男」として再びムガの力をグランエッジャやカイと共にふるい、復活したルドルフらの猛攻を掻い潜って「神」の世界へ到達。
ガーディアンとの対決を経て、「神」こと宇宙船最後の生き残りである赤ん坊を自分達が面倒を見ながら故郷に送り届けると、エルシャらと共に訴え、「神」の説得に成功。
そして1か月後、シュウ、アタリー、エルシャ、ビットと共に「神」を元いた場所に送り届ける為に、更なる改造をしたグランエッジャに乗って宇宙へ旅立つ。
シュウ「じゃあ、発進するよ。目的地は…「神」達の母星。呼び名は太陽系第3惑星。地球!」
「おう!行こうぜ!次に超える壁は…宇宙に広がる、星の群れだ!」
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