概要
地上に突如として出現した謎の生物「深柱」に挑む人間達を描く、
『対地球ハードファイト』漫画。
作者は、原作・一智和智、作画・渡辺義彦。
秋田書店『週刊少年チャンピオン』に2012年34号から2014年13号まで連載し、単行本は全9巻まであるがストーリーは完結しておらず、続きは原作の一智和智(pixivでの名はいちとも)がpixivにて続きをバーサスアース78アフター『ウォーハンマー』として不定期連載している。
作品ファンとしては嬉しい心意気である
ストーリー
冴えない高校2年生・寺鐘ハルト。
友と無気力な毎日を送っていたところに謎の柱“深柱(しんちゅう)”が現れ、大惨事に…!?
ハルトの激動の日々が幕を開ける!!
登場人物
寺鐘 晴斗(てらがね はると/ハルト)
主人公。高校生。『ブレイカー4』→『ジャッジメント9』。17歳。キャリアウーマンの母を持つ。
目標もなく退屈な日常を過ごす平凡な少年であったが、
深柱との戦いを通じ、深柱体組織を体内に取り込んだ「融合者」となる。
戦いが激化する中で、片腕を喪失し色覚を失うなどベルセルクのガッツ状態になってきている。
西崎 カナ(にしざき カナ)
ハルトの同級生。深柱と戦うことになったハルトのことを心配する心優しい少女。
ハルトを想う余り大量のメールを送ったり、やたら過去が暗かったりと闇が深い。
待つヒロインの宿命かいまひとつ影が薄かったが、後にとんでもないことに。
地質災害研究機構(ちしつさいがいけんきゅうきこう)
通称・地災研(ちさいけん)。深柱に対抗するために作り出された組織。
鷹村 玲央(たかむら れお)
ピラーブレイカー。『ブレイカー3』→『ジャッジメント7』。
巨大なハンマー「対甲破壊槌」を操る美女。ハルトからは「玲央姉」と呼ばれる。
父と弟を深柱により失った過去がある。ハルトを実の弟のように思っている。
藤堂 兵真(とうどう ひょうま)
ピラーブレイカー。『ブレイカー2』。
巨大な盾「対熱多層防護盾」を操る、チームの兄貴分。ハルトからは「兵真兄」と呼ばれる。
戦力的・精神的なチームの要だったが、銀眼王の本部侵攻時に仲間を庇い壮絶な最期を遂げる。
林 進ノ助(はやし しんのすけ)
ピラーブレイカー。『ブレイカー1』→『ジャッジメント8』。23歳。
実働隊戦術主任。深柱処理においては指揮・支援を担当。ハルトからは「林さん」と呼ばれる。
優秀なチームの頭脳。当初は不利な戦局に取り乱すこともあったが、戦闘を重ね成長していく。
萩原 火魅子(はぎわら ひみこ)
眼鏡をかけたツインテールの女性。地質災害研究機構の研究開発主任。『コマンダー0』。
マッド気味な性格で周囲の反感を買うことも多い。
三輪 征史郎(みわ せいしろう)
地質災害研究機構の医師。細い目が特徴。
一見常識人だが、マッスルコートの強度を示すためハルトをメスで斬り付けるなど危ない面も。
本田 憲豪(ほんだ けんごう)
地質災害研究機構の整備主任。通称「おやっさん」。
一ツ橋 一芽(ひとつばし はじめ)
地質災害研究機構の司令補佐。そばかすが特徴。単行本のおまけ4コマではウザキャラである。
彼女の弟も地災研に勤めている。
ベルクマン
池袋戦線の支援のため召喚されたチーム「イレイザーズ」の隊長。『イレイザー1』。
左耳が欠けている。堅物で傲慢な性格。実はケイランの元カレ。
ベイカー、グレコ、マーティン
イレイザーズの隊員。歴戦のブレイカーズやスレイヤー6と比べ練度は低く、
深柱との戦闘でベイカーは連携を誤って味方を負傷させ、マーティンは死亡する。
その他にもイレイザーズは『イレイザー4』ら多くの死傷者を出している。
スレイヤー6
第二部より登場。アメリカ地災研本部所属の深柱処理実動隊。
ゲトレー・バートレー
スレイヤー6の隊長。階級は少佐。『スレイヤー1』→『ジャッジメント1』。49歳。
鼻の上の傷が特徴。とっつきにくい性格だが、スレイヤー6からの信頼は厚い。少々天然。
優れたコマンダーな他、指導者としても有能で兵真やマーベルを一流の戦士に育て上げた。
マーベリック・T・ジェイソン
スレイヤー6の攻撃手(ストライカー)。『スレイヤー2』→『ジャッジメント2』。23歳。
通称「マーベル」。好戦的な性格。圧倒的な戦闘技術を誇り、アーカスと一対一で渡り合う。
実は日本人とのハーフ。自身の行動が元で母親を間接的に死なせてしまった過去がある。
シェリカ・リーズマン
スレイヤー6の防盾手(シールドマン)。『スレイヤー3』→『ジャッジメント3』。19歳。
当初は柱の力を持つハルトを敵視していたが、次第に彼に惹かれていく。入院中の母がいる。
自分の発言や行動を悔いる場面が多く、意外とメンタルが弱い。玲央に負けずスタイル抜群。
ケイ・ラン
スレイヤー6の攻撃/防盾手(バイプレイヤー)。『スレイヤー4』→『ジャッジメント4』。29歳。
女性用装備を身につけているが、性別は男。オカマ。自分とライツを救った林に好意を抱く。
ライツ・アームストロング
スレイヤー6の防盾手。『スレイヤー5』→『ジャッジメント5』。27歳。太眉の大柄な黒人男性。
温厚な性格だが仲間を傷つける者には容赦しない。ケイランとはともにスラムで育った幼馴染。
イヨ・ハギワラ
スレイヤー6のコマンダー。萩原火魅子の姪。『スレイヤー6』→『ジャッジメント6』。17歳。
空中型深柱の生成地点を割り出すなど優秀な人物だが、コマンダーとしては未熟。アイスが好き。
深柱
深柱(しんちゅう)
地中より突如出現し、人類を襲う謎の生物。
金属光沢をもつ柱状の姿で、表面に現れる眼から熱線を発射する。
強固な外甲に覆われているため、通常の武器は通用しない。
円柱、円錐、球体、蛇型、空中型、円形、下記の人間型など、形は様々。
深柱勢力
第二部より登場。人類を滅ぼそうと企む、銀眼王率いる人型の深柱たち。
二十四の銀眼王(エンプトノート)
作中最初に登場した、人間型の深柱で彼らのリーダー格。小柄な少年の姿をしている。
アーカス
人間型の深柱。屈強な体躯を誇る大男。非常に好戦的だが、猫好きという意外な一面も。
マーベル、ハルト、イヨとの激闘の末に追い詰められ、最期は林の狙撃で塔解した。
ビゼリア
人間型の深柱。長い黒髪の男性。雷とそれを帯びた深柱の剣、『御雷剣』を操る。
銀眼王に対する忠誠心が非常に強い。元は藤原 凪人というヤクザの男性だった。
相性で勝るスレイヤー6・ブレイカーズを単身で圧倒し、ルイも撃退するなど戦闘力は高い。
ララン
人間型の深柱。少女の姿をしている。かなり好奇心旺盛。
相手の能力を真似る力を持つ他、ライリという熊のぬいぐるみのような深柱を生み出している。
後に無邪気なラランと悪いラランに分離する。
サークェ
人間型の深柱。フードを被った少年の姿をしている。高い再生力と水を凍らせ操る能力を持つ。
元は潮崎 醒というサディストの中学生で、深柱となってからもその残虐な性格は変わっていない。
林率いるH小隊と交戦、極限まで追い詰めるも、救援に現れた玲央に敗北し塔解する。
フェルゼル
人間型の深柱。圧倒的な防御力と怪力を誇る。
元となった人間はなんと藤堂兵真。しかし生前の記憶はなく、容赦なくハルトに襲いかかる。
アゼル
ハルトの中にいる深柱。少年の姿をしている。
その他
真宮寺 ルイ(じんぐうじ るい)
ハルトと同じ「融合者」の少年。「スルト」と呼ぶ深柱を従える。
深柱を操る「眼」を持つ。戦闘力は高いが、おかしな言動のせいで半ばネタキャラと化している。
右近(うこん)
ルイに仕える執事。その正体はスルトの人間形態。
佐藤 シンタ(さとう しんた)
ハルトの同級生にして親友。お調子者。ファミレスに出現した深柱に頭を吹き飛ばされる。
槇原 ユミ(まきはら ゆみ)
ハルトの同級生。メガネをかけたクールな少女。ハルトのことが好き。
ファミレスで深柱の攻撃を受け死亡したとされたが、融合者となり不安定な状態で生存しており、
後にハルトの腕と融合して復活。
最終決戦のオペレーション「バーサスアース」では「ミス・ピラー」として
重力針の代わりを務め、ハルトのために地災研に協力している。
佐藤(さとう)
地災研とともに戦う自衛隊員。階級は三佐→一佐。シンタと同姓だが特に関係はない。
森、田中(もり、たなか)
自衛隊の仲良しコンビ。階級は森が一曹、田中が二曹。森は妻子持ち、田中は弟がいる。
新宿型との戦闘で兵真に助けられる。その後も要所で登場するが、
最終決戦にて皮肉にも兵真をベースにしたフェルゼルの奇襲で森は殺されてしまう。
加賀(かが)
日本国首相。何となく頼りない。安倍晋三に心なしか似ている。