概要
SASUKEに登場するエリアの1つ。
初登場は第2回大会。この大会以降、3rdステージの最後の関所として挑戦者を待ち受けている。それだけに、嘗てはほぼ毎回脱落者が出るエリアだった。第17回までの大会で、唯一リタイア者が現れなかったのは第7回大会である(到達者が現れなかった第14回と第15回を除く)。
2本のパイプの上に乗った赤いパイプにぶら下がり、体重移動によって進む。終点までたどり着いたら、バーを離してゴールへと飛び移る。身長によっては、ぶら下がった状態のまま足を付けることができた。なお、バーが脱線してしまうと失格となる。
日常生活ではあまりやらない動きを取り入れているためか、初登場時から脱落者が続出し、第2回で突破したのは9人中2人だった。第4回からは着地地点が離され、体を振って飛び移らなければクリア出来なくなった。そのため「ゴール地点に飛び移るために、バーを支点にして体を振る必要があるが、振りすぎると反動でバーが後退する」という理不尽な難しさになっている。
これ以降の大会でも着地点が離され続け、第16回大会ではとんでもないことになっていた。このような難易度故、完全制覇者やSASUKEオールスターズ全員が脱落経験を持つ(漆原裕治以外は着地ミスによるリタイア経験がある)。特に初期の頃はクリアしてもかなりギリギリの位置だったが、長野誠のクリアを機に余裕のある着地をする選手が増えた。
第17回大会を以て一旦撤去されたが、第28回大会以降は再び登場。近年は他のエリアの陰に隠れがちだが、それでも忘れた頃に脱落者を出すため、油断禁物なエリアとして選手からは警戒されている。
また、飛び移りばかりに気がいってスルーされがちだが、基本的にバーが固定されていないため、ただぶら下がるだけでも相当な腕力を要する。第1期では、これが顕著に表れていた。
派生エリア
グライディングリング
第18回大会~第24回大会まで設置されていた、3rdステージの最終エリア。バーに通されたリングを滑らせて移動する。パイプスライダーと違って反動はつけやすい。
移動の際にはストッパーを外さなければならず、これを怠ったために脱落した選手もいた。初登場した第21回ではリングが滑りにくかったが、第22回以降は逆にリングが滑りやすくなった。
なお、初登場時は「ファイナルリング」と呼ばれていた。
フライングバー
第25回大会では最終エリアとして登場していたが、第27回大会以降は序盤エリアだった。しかし、第12回大会のKUNOICHIにて3rdの最終エリアとして登場し、ようやく本来の形態での挑戦風景を見られた。
バーにぶら下がった状態で飛び移り、一定間隔空いた受け皿にバーを乗せて移動するという、ある意味ではサーモンラダーの横バージョンともいえる。しかし、サーモンラダーと違ってストッパーや突起がついていないため、身体を振りすぎると、バーが外れて落下する危険がある。
バーグライダー
第27回大会で設置されていた、3rdステージの最終エリア。見た目はパイプスライダーに似ているが、中間地点に15cmの段差がある。また、体を振ってもバーが後退しにくかった。
なお、番組内ではなぜか新エリアと紹介されなかった。
余談
初登場の第2回大会のみ、休憩地点のバーの色は黒だった。
また、第12回まではエリアを連番で数えており、パイプスライダーのエリア番号は必ず17になるようにエリア数が調整されていた。そのため、1stでは、第2回で第1回にあった「丸太下り(終盤)」がエリア名の変更によりエリア扱いされなくなり、2ndは第4回で「動く壁」、第7回〜第17回では「ブリッククライム」がエリア扱いされていなかった。